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【未来に残したい愛知の祭り】 綾渡の夜念仏

綾渡の集落は足助の町から東へ車で三十分ほど山の奥に入った場所にあります。小さな集落に曹洞宗のお寺、平勝寺があり、ここを中心に行われる盆供養の行事です。盆の夕暮れ、蛙の声が響く山里に鈴の音がチリーンと聞こえてくると夜念仏の行事は始まります。夜念仏は、初盆の家を回り、その霊を慰め、余興として盆踊りを踊る盆行事です。念仏行事は三河山間部から恵那に至る広い地域で行われていましたが、今はとても数少なくなりました。
風情あふれる盆の景色は日本の美しい文化です。

平勝寺に到着した盆行列


供養の儀式を行う

綾渡地区は、奥三河というより西三河の山間部というべき地域で、先に紹介した奥三河の田峯や大海からは直線距離で20km、どちらも鳳来寺道に近いため、鳳来寺を訪れる巡礼者はそれなりにいたと思われるが、途中に段戸高原を挟む。山間では谷が変わるごとに文化が変わる。毎日のことであれば、それでも情報は伝わる、谷が変わるごとに料理が変わるというようなことはあまりない。しかし、年に一度の祭りは変わりにくい。毎日やることではないからおいそれと変えることは出来ない。だから祭りは文化の多様性が保存されやすいのだ。

盆の行事が終わった後、盆踊りが行われる。ここの盆踊りは、古式に則ってアカペラで行われる。


現在、制作中の愛知の祭り写真集は2023年5月の出版を予定しています。そして10月下旬から、この写真集を全小中学校に寄付するクラウドファンディングを企画しております。こちらのFBページで進捗を随時発信します。

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