美術館ガレージライブラリー
佐倉市立美術館、通りに面したガレージスペースで「ガレージライブラリー」が開かれている。休館日などにここから展示品などが搬入されるが、開館中は確かにデッドスペースかも知れない。立て看板には「美術館の開館中は、基本的にオープンします。」とあり、以下にこんな文言が続いている。
「うるさいですね」なんて、そんなそんな。うーん、でも事典や辞典はちょっと十把一絡には。お気に入りの本を人に渡すのも難しそう。なんていちいちうるさいのがイケナイ。気になったんならつべこべ言う前にのぞいていきやがれ(あ、自分に言ってます)。
「散文論」「不労所得生活」「吟遊詩人マルカブリュの恋」「相続トラブル対策」「アスペルガー症候群の本」、「風土」もあれば「下町ロケット」もあるぞ。こういう雑多な本棚を眺めていると、活字中毒者はもだえ苦しむ地獄の味噌蔵になる。椎名誠のようにそこまで症状は悪化していないので、垂涎くらいで済んでいるが(本は汚さないようにしてくださいねっ)。
自由に持ち帰っていいと言われると「あれも読みたいこれも読みたい」で結局1冊も持ち帰れない。背表紙を眺めて「ごちそうさま」と言って帰る。今度かつて一度は愛した本の何冊かを持ってこようかな。時々散歩がてら覗いては、まだ本棚で寂しくしている姿を見て哀れに思い持ち帰ったりして。
この日は日曜日ということもあって親子連ればかりだったが、平日はきっと中高年の人たちも立ち寄るのだろう。歴史散策などで街歩きをする人も増えてきた。ちょっと一休みを兼ねて立ち寄るのもいい。「しばらくはこんな感じで」また寄らせていただきます。