自己分析の日々|読書記録
退職してから、図書館を利用するようになりました。
学生時代は学校図書館があり、就職してからは行動範囲に図書館がなく、購入して読むのが当たり前になっていたので、地域図書館を利用するのは人生初です。
なんか、ちゃんと「市民」やってるな、って感じがしています。
地に足がついた、というか、
ここで生きてるんだな、というか、
無職になってからそう思うのも変な話ですが、これまでずっと自分が根無し草な気がしてフワフワしていたので、ようやく自分と向き合いはじめたのかも…?と思ったり。。。
共感してくれる人少ないだろうなぁ…
いや、いないか?(^^;;
◾️図書館の魅力
購入するときは、「面白くなかったらお金がもったいない」とか、「読んだ時間が無駄になる」とか貧乏性が出て、映画原作や話題になった本ばかりを選びがちでした。
古本屋で購入するときはもう少し気楽に選べましたが、買ったものが手元に残ることを思うと、気に入らないものは買いたくないなぁ、とかグズグズ思ったりして、厳選して2〜3冊という買い方をしていました。
図書館のいいところは、(当たり前ですが)無料で貸し出してくれるので、失敗を恐れずに選べることですね。
館内を適当に歩いて、本棚をざーっと眺め、気になったタイトルを片っ端から選んで読む。
面白くなかったら読むのをやめればいいし、手元にも残らないので収納にも困らない。
数打てば当たるで、思いがけず心を打つ本に出会える。
当たり前のこと言ってますよね(^^;;
こんなわかりきったことに、この歳になって気づくとは。。。
本当にフワフワした人間だったと、我ながら恥いるところです。
◾️発見した自分の傾向-「古典・神話・宗教」
そうやってテキトーに選んでいると、テキトーなりに自分の趣向とかマイブームみたいなものが見えてきたのは発見でした。
最初に借りたのは、ダン・ブラウンのラングドン教授シリーズ。映画化された『ダヴィンチ・コード』で有名になったシリーズですが、映画化されていない作品は未読だったので、喜んで読みました。
そのつながりで、同シリーズ『インフェルノ』の題材になったダンテ『神曲』三部作も読みました。
もともと国文学を専攻していて古典は好きなほうですが、いまは海外の古典文学に挑戦中です。
現在はアンデルセン『即興詩人』を読んでいます。
わたしがいつか行きたいイタリア各地の情景描写があり、ますますイタリア行きたい熱が上昇中。
おかげで、
「再就職して、お金を貯めて、イタリアに行く」
という、新しい目標ができました。
次は、『神曲』にはギリシャ神話やキリスト教の思想が多く出てきて、知識がないと難解だったので、ギリシャ神話を読むことにしました。
そこから派生して、日本神話も読みました。
ちょうどドラマ『全領域異常解決室』を観ていたので、影響されやすいわたしは見事に釣られたわけです。いやはや。。。
先日キリスト教の解説本を借りてきたので、年末年始で読む予定です。
この次はエジプト神話に手をつけようかと思っています。
◾️自己分析の日々-心理学・精神疾患系の本
先日の記事にも書きましたが、再就職活動に先立って、自己分析に取り組んでいます。
今年の初めに人生で初めて心身の不調で休職するという体験をして、自分の中の生きづらさと向き合わないことには次に進めないなと思ったのがきっかけです。
自分の思う課題としては、
・素直にやりたい方向に向かえない
・なにかしらの報酬を期待して、「一人ブラック企業」になってしまう
・なんでも出来そうに思う反面、自分の中身が空っぽで、実際は何にも出来ないのではないかという不安が消えない
…etc
というわけで、最近は心理学や精神疾患系の本も多く読んでいます。
その中で、心に残った本を列挙します↓
1.『家族という病巣』星野仁彦/セブン&アイ出版
機能不全家庭と発達障害の二重苦によって、非行や犯罪行為に及ぶ人間が形成されやすいという説を、具体的な対象例を挙げて解説している。
①機能不全家庭、②発達障害、③その両方、の3部構成で、①②では夏目漱石やモーツァルト、山下清などを紹介している。
2.『「親がしんどい」を解きほぐす』寝子/KADOKAWA
大人になって親との関係がうまくいかない原因が、養育環境のトラウマにあると気づく必要があるという内容。傷ついているのは過去の自分であって、今の自分はもう自由になっていいのだと言ってくれている。
3.『シック・マザー』岡田尊司/筑摩書房
幼少期の母親との愛着形成の失敗が、将来子どもの精神疾患を引き起こすという説を唱えている。
愛着障害、パーソナリティ障害の研究者による本
4.『パーソナリティ障害』監修:林直樹/法研
パーソナリティ障害の分類や治療方法などを紹介する。具体的な症例を読むほど、身近なあの人やこの人の顔が浮かんでくる…
こうして見ると、まずは自分の生い立ちから見直そうという発想がモロバレのラインナップですが…
わたしの育った家庭環境が、ちょっと珍しい感じだったので、家族に対する複雑な感情に苦しんでいる部分は否定できないのです。
ここまでいろいろ読んできた感想としては、
自分を含め、親や身近な人たちに、パーソナリティ障害の傾向が見える人がたくさんいるということ。
そして、自分がそういう人たちに巻き込まれやすい人間かもしれない、ということです。
発達障害についての本も読みましたが、今後はもっと幅を広げて、いろいろな視点を学んでみようと思っています。
◾️今後、、、
1月から職業訓練を受けることにしたので、ほぼ毎日のように読書ができる状態は、年末年始までになりました。
調子に乗ってたくさん本を借りてきてしまったので、あと数日は本の虫期間を楽しもうと思います。
その後もちゃんと読書習慣を続けられるように、生活リズムを組み直さなくては。
せっかく見つけた趣味なので、大切にして行きたいです。
今後また心に残る本があれば書き残して行きたいと思います。