デジタル格差
お正月2日目、うちの孫がタブレットで漫画を読んでいる。
お正月期間だけ無料で8巻まで読める。
お休みで時間のある時に読んでもらい、続きは購入してもらおうという戦略だろう。
まんまと引っかかった孫は、おばあちゃんこれ面白いよ、続きが読みたいな〜♪と、私に秋波を送ってきている。
先日、近所の方から、毎日1巻漫画が無料で読めるサイトがあると教えてもらった。
その方の知人は続き読みたさでつい課金してしまうらしく、お金払わなくても次の日になれば読めるのに、なんで待てないのかなー、と笑っていた。
いろんな格差が拡大しているな、と感じた。
・情報通信機器を持っていること
・常時接続できる環境があること
・端末の使い方を知っていること
・無料で読めるという情報にアクセスできること
さらに言えば、無料の範囲で使うという自制心を持っていること。
これらの条件を持っている人と持っていない人では、情報社会の暮らしやすさが格段に違ってくる。
子どもの時に差がついてしまうと、リカバリは困難だ。
大津市は小中学生にタブレットを配布し、家庭学習にも利用するとしている。
家庭では、それぞれの家の通信環境を利用してもらうので常時接続環境がない家にはWiFi等の設置補助金を1万円支給している。
設置の際一時金を支給するだけで、その後の月々の通信費に対する補助はない。
教育厚生常任委員会で、この補助金について審議した際に、私は以下の点について質問した。
・設置は1万円で賄えても、月々使用料を払い続けなければならない
・経済的に余裕のない家庭が毎月かかる通信費を払い続けられるとは思えない
・タブレット本体に通信機能をつけるべき
担当課の説明でも家庭での常時接続の通信環境整備は100%にはならないと見込んでいた。
子どもに持ち帰らせるタブレット本体に通信機能をつける方が家庭の経済格差が影響しないので望ましい。
そこを質問すると、
家庭への働きかけで100%を目指す、また、結果として整備されなかった家庭にはポケットWiFiなどの貸し出しを検討すると説明された。
YouTubeを見たりTikTokを見るのに使われるかもしれないタブレットの通信費を税金で賄うわけにはいかない、ということだろう。
それも分かる。
が、税の公平性を言うならなおさら、全ての子どもが常時接続でタブレット学習できる家庭での通信環境整備は行政の責任だ。
今年も、子どもの格差解消を提案していきます。