夕方をしっかり味わえる生活がしたいかも
一日の内でどの時間帯が好きかと尋ねられると、僕は夕方と答える気がする。
辺りがオレンジ色に染まり、人々が帰路に着く様子を見たり、住宅から漂う夕飯の匂いを嗅いだりすると、なんだか心が穏やかになります。
しかし、年々そんな景色を見ることが少なくなっている気がします。
小学校の頃は、友達と遊んで帰る時間が夕方でした。
中高生の頃は、外で部活をしている時間が夕方でした。
大学生の頃は、授業やサークル終わりに自転車を漕いでいる時間が夕方でした。
しかし、今は仕事をしている時間が夕方です。
子どもの頃、仕事は夕方には終わるものだと思っていました。
僕は田舎出身なので、周りの大人たちのほとんどは、農家、役所勤務、工場勤務のどれかです。
こうした仕事は、朝のスタートが早い分、17時くらいには多くの人が仕事を終えるのです。
実際僕の家庭も例に漏れずそんな感じで、19時の夕食に家族全員が揃うというのが当たり前でした。
しかし今、僕の仕事が終わるのは夜です。
残業をほとんどしないで帰る場合も、家に着くのは19時です。
冬だと定時で退勤しても、外は真っ暗です。
それに加えて今のオフィスには窓がないので、夕焼けを見ないまま気づけば夜になっています。
都会のサラリーマンだとこれがごく普通のことだとはわかっていますが、なんだかこの生活に疲れてきました。
大好きな夕方をちゃんと味わいながら暮らしたい。
夕日に染まる街を眺めながら、そんなことを感じた休日でした。
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