マガジンのカバー画像

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】

48
※毎週、月・金の19時に投稿予定です。 ※小説家になろう・カクヨムにも同名の小説を投稿しております。 ・小説家になろう  ⇨https://ncode.syosetu.com/n…
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第4章 目をつむってただけだから」(5-2)

(5-2)  ビーフシチューを食べ終わると、大樹はお皿を台所へ運んで洗っておいた。鍋に残っ…

綾沢深乃
1年前
4

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第4章 目をつむってただけだから」(5-3)

(5-3)  定時の水曜日、地下鉄は空いていた。だが、シートに腰を下ろす事はせずにドア付近…

綾沢深乃
1年前
3

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第4章 目をつむってただけだから」(6-1)

(6-1)  翌日も美咲の風邪は一向に治らず、それどころかどんどん悪化していく。  かかりつけ…

綾沢深乃
1年前
3

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第4章 目をつむってただけだから」(6-2)

(6-2)  家に帰る途中のタクシーでそれぞれの両親に連絡する。  美咲側の両親は勿論、実家…

綾沢深乃
1年前
5

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第4章 目をつむってただけだから」「第5章…

(1)  美咲の入院生活が始まると、いくら大丈夫だと説明しても双方の両親が家事の手伝いを…

綾沢深乃
1年前
6

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第5章 お願いしていい?」(2)

(2)  翌朝、MacBookの入ったアップルストアの袋を見て、美咲は入院してから一番喜んでい…

綾沢深乃
1年前
2

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第5章 お願いしていい?」(3)

(3)  あれ以来、あまり立ち寄らないようにしていた本屋街。  それなのに地下鉄から地上に出ると、まるでついこの間のように当時を思い出す。あの日は、大樹の歩く前に父の背中があった。しかし、今はそれがない。  大樹は自分の足で記憶を頼りに道を歩く。靖国通りから一本横に入って、すずらん通りへ。以前に来た時は無かったコーヒーチェーン店が出来ているのは分かったが、それ以外は変わっていないように見えた。 「あった」  ホワイトハニーの前に来た時、大樹は声を漏らす。店構えは以前と

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第5章 お願いしていい?」(4-1)

(4-1)  ホワイトハニーの一件から、大樹はまた美咲中心の生活に戻る。  祈るような気持ち…

綾沢深乃
1年前
4

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第5章 お願いしていい?」(4-2)

(4-2)  美咲がお礼を言ってから二人の間に沈黙が生まれてしまった。廊下からは、病院の音…

綾沢深乃
1年前
5