暑さ吹っ飛ぶ!さっぱり〈ゴーヤとトマトの冷やしカレー〉スパイスレシピ公開②
蒸し暑い日も多くなってきましたね。
暑くなって食欲がなくなると、ひんやりさらっといただけるものが欲しくなります。
今回ご紹介するのは、阿部由希奈さんの『and CURRYの野菜が主役 季節のカレー』から、〈ゴーヤとトマトの冷やしカレー〉のレシピです。
この冷たいカレーの魅力をどう説明したらよいのでしょう。欧風カレーのように油を多く使っていないので、ギトギト感はゼロ。冷やし茶漬けのようにさらさらいけちゃう軽やかさがありながら、スパイスがピリリと効いてしっかり刺激もある、魅惑的な二面性を持つカレーなのです。
ゴーヤのぐっぐっとした歯ごたえと苦み、トマトと黒酢の酸味が食欲をそそり、夏バテのときにもぺろりといただけちゃいます。
ゴーヤとトマトの冷やしカレー
辛さ★★☆
調理時間30分 ※冷やす時間は除く
◆材料( 2 ~3人分)
ゴーヤ… 1 本
トマト… 2 個
玉ねぎ… 大1/2 個
にんにく… ひとかけ
生姜… ひとかけ(にんにくと同じくらいの分量)
青唐辛子… 1 本
ホールスパイス
レッドチリ… 1 本
クミンシード… 小さじ1
パウダースパイス
コリアンダー… 大さじ1
チリペッパー… 小さじ1/2
調味料
黒酢… 大さじ2
塩… 小さじ1~ 2
油… 大さじ2
トッピング
かつお節… 適量
◆準備
・ゴーヤはよく洗って縦半分に切り、ワタと種を取り除き、5㎜幅に切っておく。
・トマトはヘタを取り、皮つきのまま大きめの一口大に切っておく。
・玉ねぎは1/2スライス(=縦半分に切ってスライス)にする。にんにく、生姜、青唐辛子はみじん切りにする。
◆つくり方
1)鍋に油とレッドチリを入れ、弱火にかけて20 秒待つ。クミンシードを加え、油の中でじわーっと動き始め、香りが出るまで熱する。
2)玉ねぎを加えて中火で炒める。しんなりとしてきたら、ゴーヤ、にんにく、生姜、青唐辛子を加えて炒める。
3)全体に油が回ったら火を止め、パウダースパイスを加え、余熱で全体がよく混ざるまで炒める。
4)水400㎖を加え、中火で5 分煮込んで火を止める。
5)粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やす(1 時間以上おくと、しっかり冷える)。
6)トマトを加え、黒酢と塩で味を調整し、かつお節をかけて完成。
◎カレーは塩が命!味見をしながら足して、自分の“美味しい”を探そう。
◆ポイント
ゴーヤを鮮やかな緑色のままで仕上げたい場合は、煮込む時にゴーヤを取り除き、トマトを加える時に戻します。
【黒酢】
まろやかな酸味がクセになる黒酢は、and CURRY のレシピに欠かせない調味料。少し入れるだけでもガラッと味が変わるので、和風、中華風のカレーのアレンジに活用することが多いです。
and CURRYの夏レシピ特集コラムは毎週金曜18時ごろに3週連続で更新します(本記事は2回目です)。1回目はこちら。
次回もお楽しみに!
ご紹介したレシピは、下記の本に載っています。
旬野菜を使ったカレーや副菜のレシピが満載!
阿部由希奈 Yukina Abe
and CURRY 主宰。1984年生まれ、大阪府摂津市出身。2015年ごろからカレーに魅了され、月一の間借りのカレー屋をスタート。あらゆる場所でいろいろなカレーをつくる「流しのカレー屋」として創作カレーを発表。
2018年7月、東京・新代田にカレー活動の拠点として『Kitchen and CURRY』を開設し、週2日ほどを〝キッチン開放日〞として新作カレーを提供。出産のため、数か月の休暇を経て2020年4月からキッチン開放日を再開予定。キッチンにとどまらず、全国各地へ出向いて、さまざまな野菜を主役にしたカレーを研究している。