100字物語「少年のさがしもの」#第33話
少年は予兆を探していた。夜明け前の薄明の刻。高台へ続く坂道。前を行く猫が時折ふりかえる。息が白煙を結んでは消える。見下ろした海は、水平線より朱をにじませ目覚めはじめていた。やがて昇る曙光に何を願おう。
(to be continued)
毎回、ぴったり100字で1枚のフォトジェニックなショート・ショート風ストーリーを連載。100話完結をめざし、物語をつなげていきます。テーマは、少年のさがしもの。何がみつかるかは、お楽しみに。
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