100字物語「少年のさがしもの」#第39話
少年は触発を探していた。鎮守の森の遊歩道を駆け上がる。風はバイオリンの弓のよう。樹々の葉ずれを奏でる。コーダで繰り返す波の諧調。藪を抜けた崖の先でハーモニカを海に向かって吹く。猫がハイキーで伴奏する。
(to be continued)
毎回、ぴったり100字で1枚のフォトジェニックなショート・ショート風ストーリーを連載。100話完結をめざし、物語をつなげていきます。テーマは、少年のさがしもの。何がみつかるかは、お楽しみに。
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