100字物語「少年のさがしもの~リターン篇」#第52話
鎮守の森の大池。池畔で揺れる柳に光が反射する。さわさわと風にそよぐ湊さんの髪みたいだ。そう感じた自分に朔は戸惑う。シロップが小舟に跳び乗る。鈴虫が前奏をはじめた。密かな恵みの気配が胸にさざ波を立てる。
<登場人物>
朔:主人公・中学2年
シロップ:朔の飼い猫
湊さん:朔の同じクラスの女子
(to be continued)
この話の表面(A面)は、こちら。
あわせてお楽しみください。
51話からは、舞台を逆にさかのぼります。
50話ー51話。49話ー52話。48話ー53話。‥‥と対になります。
1話~50話までが絵葉書の表面(A面)。
100話~51話が裏面(B面)になるという造りです。
表は風景。裏は物語。という構成。
51話からはストーリーが縦につながります。
表と裏の読み比べと合わせて、物語の進展も
お楽しみいただけると幸いです。
同じ『少年のさがしもの』をベースにした
橘鶫さんによる『鳥たちのさがしもの』も、
ぜひ、お楽しみください。
1話から50話までは、こちらから、どうぞ。
https://note.com/dekohorse/m/m355fc166d61f
前話(#51話)は、こちらから、どうぞ。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートをいただけたら、勇気と元気がわいて、
これほどウレシイことはありません♡