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【アニメ関連株・企業研究ノート】②東宝(9602)
こんにちは。アニメ社畜系投資家のでこです。
今回のアニメ関連銘柄は東宝(9602)を紹介したいと思います。
先日4/12に2022年度本決算と中期経営計画を発表して、今注目のアニメ関連企業です。
≪企業概要≫
東宝は阪急系の映画配給最大手。映画事業だけではなく、演劇・不動産事業も展開。 「ゴジラ」を自社IPとして展開しており、また近年アニメ事業に注力しており「君の名は。」 「僕のヒーローアカデミア」「呪術廻戦」「SPY FAMILY」などの人気作品を手掛けています。
≪チャート≫
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4000~5000円のレンジ展開。
先週の決算内容を受けて5000円を目指すモメンタムを展開したが、75MAにはじかれる。4600~4800円が押し目かもしれません。
≪指標≫
[株価] 4,890円
[時価総額]9,119億円
[利回り] 0.82%
[PER] 30.3倍
[PBR] 2.18倍
[ROE] 7.5%
[ROIC] 6.7%
[ROA] 5.90%
[粗利益率] 41.5%
[営業利益率] 17.50%
[営業CFマージン] 23.4%
[自己資本比率]37.50%
[発行済み株式数] 186,490,633 株
[株主優待] 有(映画鑑賞チケット)
時価総額1兆円近くあり、かなり大型の銘柄となります。
ROEやROICの数字は平均的ですが、営業利益率17%・営業CFマージン23%と同業他社と比べて収益性はかなり高いです。
株主優待で映画鑑賞チケットがあり、100株保有から貰えるのがありがたいです。
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≪注目ポイント(強み/α要因/カタリスト他)≫
◆コロナの影響が薄まり、映画館に人が戻っている。
◆2022年庵野監督作品「シンウルトラマン」や新海監督作品「すずめの戸締まり」などの注目タイトル多数。
◆アニメビジネスの収益が急成長しており、2020年度:100億円→2022年度:260億円とおよそ2.6倍の増収。
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◆どうして東宝のアニメビジネスは強いのか?
→自社IPである「ゴジラ」で商品化展開や、また過去にハリウッド映画化もした実績があるので、IPについての営業&マーケティングノウハウが会社に蓄積されている。
◆2022年4月12日に発表された「TOHO VISION 2032」にて映画事業・演劇事業・不動産事業の3本柱から、新たにアニメ事業を第4の柱と据えることを発表。アニメ事業に500億円の成長投資も。
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◆中期経営計画にて10年後に営業利益750~1000億円の目標を掲げる
・[case1] 営業利益750億円/PER30倍の場合
→EPS約281円・株価約8430円
・[case2] 営業利益1000億円/PER30倍の場合
→EPS約375円・株価約11,250円
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◆アニメコンテンツのアーカイブ増加による将来的な収益性(周年展開・配信権ビジネスによる定期収入確保)
◆2032年の創設100年に向けて人員強化のために積極的なキャリア採用を実施中(2022年4月時点)。
◆特にゲーム事業の人材を大量採用予定→ゴジラのスマホゲーム開発のため。 (※ゴジラは東宝の自社IPのためガチャ収入はほぼ東宝の総取り)
≪競合他社≫
◆東映(業界2位 / 時価総額2,565億円 / PER25.7倍 / 年間売上高1,076億円)
◆松竹(業界3位 / 時価総額1,851億円 / PER27.2倍 / 年間売上高718億円)
◆東京テアトル(時価総額98億円 / PER15.3倍 / 年間売上高133億円)
≪不安要因≫
◆今後も「君の名は。」「ヒロアカ」「呪術廻戦」のような人気アニメを企画していくことが出来るか?
◆映画産業というものが今後もメインのエンターテインメントとして立ち続けられるか?(=映画のオワコン化の懸念)
≪最後に≫
東宝は2012年にアニメレーベル「TOHO animation」を創設以後、一貫してアニメ事業に注力してきており、今後のアニメ事業展開にも大きく期待が出来ると思っております。
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また10年後の2032年が東宝創立100年のメモリアルイヤーで、そこに向けて「TOHO VISION 2032」などの中期経営計画を掲げて、社を挙げて事業規模拡大に注力しています。
また先日大規模なキャリア採用を行ってます。
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東宝について過去に動画にもまとめておりますので、もしよろしければこちらもよろしくお願いします。
↓4/17に公開したYouTube shorts動画もございます↓
※本記事は株式会社東宝の投資を推奨するものではありません。