「新聞より」を書くと長くなる
毎朝、新聞を読むのが楽しみです。最近はどうも読む根気がなくなってきたように思います。でも今日は印象に残った記事があったので、感想を簡単に書いてみます。
2023年9月7日(木)朝日新聞 朝刊より
①1面 折々のことば
「どうぞ質問魔、説明魔にならないでください」松岡享子
【私】読み聞かせをしている人には、なじみの児童文学者。
「絵本を読むときは、途中で質問とか説明とかしないで、子どもがその本の世界にスーッと入れるようにしてあげて」「読み手も本を読む幸福を」
②天声人語
版画家・棟方志功
生誕120年。
記念の展覧会が郷土、青森で開かれているとのことです。このことは先日NHKテレビでやっていました。「見てみたいな」と思いました。東京まで来るとのこと。もっと西に来ないかな。
棟方志功は、「板の声」を聞き、彫る時は、「自分を忘れ、板刀も板木も忘れ、想いもこころも、忘れるというよりも無くして仕舞わなくてはならない」と語りました。まさに悟りの境地、無心の姿とコラム氏。
③27面 社会面
「首相襲撃 殺人未遂で起訴」
地検 刑事責任問えると判断
【私】黙秘を続けているそうです。
なんで黙っているん?
考えがあって犯行におよんだのだろう?話してほしい。黙秘権があるのか。説明責任もあるぞ。
このまま死刑にしてほしいと思っているのだろうか。
④26面 社会面
事件前 訪問看護拒む
こちらはいま裁判が始まった「京アニ放火事件」です。事件前から事態は深刻ということは分かっていたようです。
暗い話が続いてしまいました。この二つの事件について、「孤独」「孤立」という視点から少しまとめてみたいと思っています。(いつになるか)
⑤広告です。
第7回「共に生きる」
認知症を考えるオンラインセミナーのお知らせ
9月は「世界アルツハイマー月間」だそうです。アルツハイマーに限らず、認知症をもっと知ろうもっと語ろうという呼びかけやイベントが各地で行なわれています。
基調講演が、精神科医・松本一生先生。朝日新聞にもコラムを書かれています。このオンラインセミナーは参加するつもりはなかったのです。でも、今まさに、松本一生先生の著書を読み終わって感銘を受け「やっぱり参加しようかしら」と思っているところです。(単純)
ちなみにもう一人の基調講演は脳科学者 恩蔵絢子氏。認知症のお母様を介護されていました。脳科学者の視点から認知症の方の行動を理解することで、介護が楽になるという本を書かれています。(読んだもーん・・・えらそうに)
⑥ 投稿欄 ひととき「隠すものなの?」
耳が遠くなってきて、補聴器を使い始めた91歳の方の投稿。あまり聞こえている実感がない。もっと良い物を、と探していると、新聞の広告には「肌色なので目立ちません」
あれ?補聴器は目立ってはいけないの?という話です。
【私】耳かけ式じゃないのもありますが。
確かに目立たないことを主張していますよね。何でだろう。耳が遠くなるのは自然なこと。
高齢者の仕事をしていたとき、補聴器は悩ましいという声を聞きました。せっかく高いのを買ったのに、本人は「付けない」家族は「付けろ」
雑音が聞こえる、小さいから、電池を入れにくい、なくしそう。
高いのは何十万円もします。精巧にできていて、微調整も可能なんですけど。
「聞こえが良くて、おしゃれな補聴器」
まだ開発の余地はありますか?~だんだんと耳が遠くなってきた私たち老夫婦より。
⑥オピニオン 「声」欄
セルフレジ 高齢者はどうする
73歳の方の投稿。
近くの大型スーパーが改装され、セルフレジが32台。店員がいるレジは通常1ヶ所だけとのこと。
【私】増えましたよね、セルフレジ。うちの近くのスーパーはまだ有人ばかりです。高齢者も多いので、助かります。
私でも、セルフレジはちょっと緊張します。慣れたふうに装っていますけどね。この前、バーコードになかなか反応しなくて焦っていたら、センサーの場所を間違えていました。
係の人はいますから、手伝ってもらったら困らないかもしれないけど。
たとえレジ係とお客さんでも、「人に接する機会」であって、そういうのもだんだんと減っていくのかもしれないですね。
⑦最後に、同じ「声」欄より 54歳の男性の投稿より
ロックバンド「THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)の名曲「チェルノブイリ」が問うこと
「チェルノブイリには行きたくねぇ」と叫ぶ。
歌詞は問う「砕けちる波は誰のもの?吹きつける風は誰のもの?」
投稿氏は言う「人類個々が『自分事』として地球を愛し、考え、行動しなければ同じことがまた起きてしまう」
そして、歌詞を紹介して終わっている。
「こんなチッポケな惑星の上」
【私】同感!ああ、これを最初に載せたかった。
終わりです。ちっとも「簡単に」じゃなかったですね。
ここまで読んだ方、います?
お疲れ様です。
せめて、気持ちの良い風景をどうぞ。