高石ともやさんは「同士」
このところ、ロックばかり聴いていました。
でも先日、ふと高石ともやさんのアルバムをかけました。すると、何ともいえないホッとした気持ちになりました。心が優しく、ふんわりと癒やされるような、そんな気持ちに。
高石ともやといっても、若い人は知らないでしょうか。簡単に紹介します。
宵々山コンサートは京都の円山音楽堂で行なわれていました。永六輔さん、笠木透さんなどと一緒に活動されました。お二人はもういらっしゃらないですね。
そうそう、今年の高校野球に出ている、北北海道代表の「クラーク国際高校」の校歌は、ともやさん作詞作曲です。
アイルランド音楽のアレンジで
話をCDにもどしますね。
先日聴いたアルバムは、ともやさんがシアトルのグループ「ザ・サファリンゲール」と出会って作った「あわてなさんな」です。(現地でレコーディングしたのかな)
演奏はすべてアイルランド音楽です。「サファーリンゲール」のメンバーは、それぞれアイリッシュバイオリンとかアイリッシュパイプとかギターとか子笛とかを演奏しています。
アイルランド音楽は誰でもどこかで聞いたことがあると思います。どことなくウキウキとする音楽です。ダンス音楽もあるのかな。その演奏と、高石ともやさんの、よく通る深みのある声と合っていて心和みます。
曲のうち、何曲かは、谷川俊太郎さんの詩に高石ともやさんが曲を付けています。「父の唄」「ワクワク」など。ともやさんの「春を待つ少女」笠木透さんの「わたしの子どもたちへ」、ジョン・レノンの「イマジン」の日本語版などもアイルランドアレンジで入っています。
あまり知られていないかも分かりませんが、高石さんはアメリカのフォークソングなど、たくさん訳詞をして歌っておられます。英語得意!なんですね。「イマジン」の訳詞も高石さんです。
出会いと今
ともやさんとは、もうずいぶん長いこと一緒にいます。
たぶん私が学生の頃にフォークソングの時代があって、その頃に出会っています。コンサートとかに行くのは、ずっと後です。
そして、ファンというより、「同士」という感じがするのです。もちろん、同士なんてそんなことよく言うわ、というくらい、とても恐れ多いです。逢った回数もコンサートも、自慢するほど行っていない。
ともやさんの才能、歌、声には惚れている。そういう意味では、「ドファン」
だけど、なぜ「同士」というか。それはともやさんの生き方、考え方、話す言葉などが尊敬できて、それをずっと見てきたという思いがあるからです。「私も同じ思い」という気持ちなのかも。
誰に対しても、向ける視線が優しい。「ファンというより、同士」
すみません。勝手にそう思っているだけです。言わせて下さい。
ともやさんの恒例年忘れコンサートは去年で終わりになりました。逢える回数がまた減りました。マラソンで鍛えた身体とは言え、健康に気を付けて、いつまでも歌い続けてほしいなと思っています。
今日聴いたCDは残念ながら廃盤のようです。でも、名曲の数々は他のCDでも聴けます。