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【銭湯語り】体に良い?良くない?水風呂についての雑感
この記事を読んで頂いていて、かつ普段から銭湯に通われている方に質問です。銭湯の浴室から出る前に、最後に入るのはどの湯船ですか?
「ぬるめの湯船でゆったり」「泡が出るやつ」「ガッツリ熱湯」など、好みや体質によって様々だと思います。
僕の場合、銭湯のラストは必ず水風呂にしています。汗っかきな体質で、体が温まったままだと上がった後も汗が止まらないため、冷水で体をサッと〆て粗熱を取り、余計な汗が流れ出るのを抑えるためです。
…こうして書くとお料理の茹で物か何かみたいですね…
ともかく、今回はそんな水風呂についての小話。
◆最新銭湯に欠かせないバイプレイヤー、水風呂
苦手な人は苦手。でも慣れると凄く気持ちいい。それが水風呂。
基本的に体を熱して茹であげるのが目的の銭湯の中にあって、体を冷やす役割を担っているオンリーワンの存在。
お湯と水を交互につかることで血管の拡張と収縮が繰り返され、神経の働きも活発になってリラックスや疲労回復に繋がるそうです。いわゆる温冷交互浴ですね。
また、最近流行りのリノベーション銭湯はサウナや外気浴との組み合わせで水風呂が設計されていることも多く、サウナで10分〜12分頑張ってから、水風呂で体をグワッと冷やし、数分ほど外気で休んでからまたサウナへ…というルーチンも楽しみの一つとして定着した感があります。
都内のグッドな銭湯は大抵は水風呂もグッドなもの。
鶯谷の「萩の湯」、高円寺の「小杉湯」などは水風呂の水温が本当に丁度よく、サウナや熱湯でガシガシと体に負荷を掛けた後で、冷た過ぎずぬる過ぎずの水風呂に浸かると、まさに骨身がとろけて行くような心地よさに包まれるのでオススメです。
また、錦糸町の「黄金湯」や西新井の「堀田湯」などの最先端リノベ銭湯は、屋内と屋外で計2つの水風呂を設置。若干ぬるめでユッタリ入れる屋内の水風呂と、超シャレオツなデザインで体をキンキンに冷やしてくれる屋外の水風呂との2種を、体調や入浴スタイルに応じて使い分けられるようになっています。
◆実は体に良いとは限らない?
そんな水風呂ですが、あちこちの銭湯関連の書籍を見てみると、「激しい温度差に急に血圧が変化しすぎるので良くない」というような記述もチラホラ見かけます。
また、温冷交互浴の効果を得るには、30℃のぬる湯をシャワーで30秒浴びるだけでも十分とのこと。
今でこそ流行の「加熱(サウナまたは熱湯)→水風呂→外気浴→加熱…」のととのいサイクルですが、入浴と人体について今後の研究が進めば、もしかしたら意外なデメリットが明らかになるかも、という可能性もゼロではないのです。
気持ちよく体を整えに行く銭湯で、逆に体調を崩してしまっては本末転倒。なるべく体に無理のない入浴を心掛けたいところ。
……とは言っても、やっぱりサウナ・水風呂後のスッキリ感は何ものにも変え難いものがあり…悩ましい!
◆水風呂で感じる幾年月の流れ
もう一つ質問です。最初に水風呂に入ったのはいつですか?
僕が最初に入ったのは、確か小学生くらいの頃でした。
家族旅行で温泉旅館に行き、そこの大浴場に水風呂があったのですが、初めて体を浸した水風呂の、キーンとくるような冷たさに、下半身だけ入って数秒でギブアップ。
「もうムリ!〜」と逃げるように水風呂から飛び出した僕のことをケラケラ笑いつつ、祖父や父は悠々と水風呂に首まで沈降。それで平然としている様子の方がむしろ、僕に取っては「冷たくないんか…!?」と不思議でした。
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それから数十年、気づけば僕も当時の父と同じくらいの年齢に。今では僕も平然と水風呂に浸かれるようになりました。そんな事を思うと「僕も歳をとったなあ…思えば遠くに来たもんだ」と妙な感慨を覚えたり覚えなかったりします。
◆おわりに
以上、今回は水風呂についての雑感を簡潔に書いてみました。
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