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人工世界 ‐ The artificial world

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小説を書いてみました。がんばって書き切りたいと思います。
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2021年9月の記事一覧

[SF小説]人工世界 ‐ The artificial world ‐ 6

[SF小説]人工世界 ‐ The artificial world ‐ 6

h2000は旧型歩兵ロボットだ。体をかがめてはいるが、それでも2メートルくらいある。やっぱりh2100を通して見るよりも大きい。と、銀色の機体を見上げながら思った。
「ちょっ! レン!」
急に腕を引かれ、僕は階段の下に引き戻された。正確に言うとかなりの強さで引っ張られたため階段の上の虚空に飛び出し、なんとか体勢を立て直したが後ろ向きで秘密基地の扉に肘からぶつかった。
「なにすんだよ......」

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