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【詩】alarm

魑魅魍魎の叫びのように鳴る
アラーム画面をタップ
眠りたい自分から
夢を孕んだ自分が剥がれ落ちた

脳がスヌーズを頼ることを確認し
束の間の静寂に身を委ねた

いつの間にか夢に包まれている
間に合わない地獄に落ちて
溺れそうになったところに
また魑魅魍魎の叫びが

手を伸ばし黙らせて
脳が間に合う時間を計算する
そして再び静寂に流れ込んでくる夢

繰り返し繰り返す
脳が警告を出すまで


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