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【詩】眠れずに、朝

真夜中から明日は始まる
明日が今日になって
まだ暗いうちに目が覚めた
やわらかな絶望にくるまって
陽が昇るのを待つ
もう一度眠ったら
起きる時の重たさに
心が負けてしまいそうだから

やがてカーテンの隙間から
薄い光が漏れ始める
陽が昇る前に空は夜を脱ぎ捨てて
朝に着替えるまで束の間裸になる

次第に明るくなりカーテンを開けると
夏の太陽が産声みたいな光を発していた
その一方で雲は秋の装いを始めている

この空の瞬間を留めたまま
一日中眺めていられたら
どんなにいいだろう

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