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オーバードーズを経験して。。20代の私が見た暗闇
今年の年末年始、私は衝動的にオーバードーズ(過量服薬)をしてしまいました。
どうしようもない孤独と絶望の中で、自分でも制御できない心の揺れを感じていました。
少しずつ元気を取り戻していると思っていましたが、オーバードーズをした瞬間はただただ、”楽になりたい“の一心で、他に何も考えられませんでした。
”心のバランスを崩すのは、本当に一瞬なんだ。“
そんな現実を痛感した出来事でした。
年末の孤独と自己否定
SNSなどでは、家族や友達同士で集まる写真、旅行の投稿などが流れていました。
私は訳あって家族とは関係を絶っており、頼れる存在が限られています。
普段は恋人が心の支えでしたが、その彼も帰省中で、私は完全に一人きりでした。
その孤独感が膨らむ中、”自分は何もできてない。何でこんなにダメダメなんだろう。“という自己嫌悪が止まらなくなりました。
何とか紛らわせようとしても、押し寄せる虚しさはどうにもならず、気持ちはどんどん暗くなっていきました。
オーバードーズに至った夜
大晦日の夜、暗い一人静かな部屋にいると、一気に負の感情が込み上げてきました。
感情が限界を迎え、どうしようもなくなった私は、”もう頑張れない“”自分なんて誰からも必要とされていない。ただの邪魔者なんだ。“という考えばかりになり、衝動的に薬を大量に飲んでしまいました。
飲んだ瞬間は、”もうこれで楽になれる。“そう感じました。
しかし、どんどん苦しくなる身体。同時に、死への恐怖も感じるようになっていました。
そして、”こんなに毎日苦しい思いをしているのに、最後もこんなに辛い1日。自分もみんなみたいに大変だけど、しっかり毎日生きている感覚、充実していると思える毎日を経験したかったはずなのに、これで人生終わってしまうの?“
そんな後悔すらも考えに浮かんでいました。
その日の夜は、泣きじゃくったまま気がついたら眠りに落ちていました。
翌朝、目を覚ました時、まだ自分が生きていることに気がつきました。
もちろん、若干の安堵はあったものの、”何で助かってしまったんだろう。“という矛盾した感情もあり、頭はぐちゃぐちゃでした。
その後帰省中の彼が戻ってくるまでの4日間、食事は取れず、最小限の飲み物だけしか喉を通りませんでした。
ただ布団の中でぼんやりと過ごすだけの毎日。
身体は動かず、心は空っぽで、4日間、何度も”消えてしまいたい。“と思いました。
少しずつ前に進むために
そんな状況の中、恋人が帰省先から戻ってきて、私の話を真剣に聞き、責めることなく寄り添ってくれました。
その存在は、私にとって大きな救いでした。
それから、彼のサポートを受けながら、少しずつ食事をとるようにし、体力をまず戻すことに意識を向けました。
そして、気持ちをゆっくりありのままを話して一緒に整理する時間も作ってくれています。
まだ、完全には立ち直っていないけれど、焦らず、無理せず、少しでも心が軽くなる方法を探している最中です。
同じような悩みを抱えていらっしゃる方へ
もし、これを読んでくださっている方の中に、同じような感情で苦しんでいる方がいらっしゃるなら、どうか、一人で抱え込まないでください。
私はこのような危険な行為に走ってしまいましたが、相談できる周りの人、窓口など頼れる場所は沢山あります。
この記事のコメント欄で吐き出して頂いてもいいです。
助けを求めることは怖いかもしれません。
ですが、感情を言葉にし、伝えることが重要だと私は気がつきました。
周りの人の温かみを経験できたり、自分自身の考えを整理することもできるからです。
私も、恋人の支えがあって今、こうして皆さんに状況をお伝えできるくらいにまでにはなっています。
年末年始の出来事は私にとってとても辛いことでしたが、その中で、『人と繋がることの大切さ』を改めて実感しました。
人と関わることは精神的に疲れている人にとっては、相手の反応を過敏に感じ取ったり、特に人間関係ゆえに、心が疲れてしまっている方は恐怖や不安すら覚えるかもしれません。
無理に前進しようとしなくていいんです。1日1日、生きていてくれるだけ偉いし、頑張ってるんですから。
ただ、もし命を絶ちたいくらいまでに追い込まれている時には、誰かに気持ちをぶつけてみてください。
あなたも決して一人じゃありません。
一緒に未来を少しずつでも明るくできるきっかけを探していきましょう。