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ベトナムの文化遺産。しっとり食感に驚く、霧干しライスペーパー

シンチャオ! ベトナムごはん好きのわん吉です。

ベトナム料理に欠かせない存在のライスペーパー。ベトナムでスーパーに行けば棚一面がライスペーパーです。

https://p-pho.com/column/saigonnote/11853 photo by メーやん

店頭に並ぶライスペーパーはパリパリに乾いたもの。それを水に浸して柔らかくしてから巻物にするのが、ライスペーパーの王道の使い方です。

わん吉が巻いた下手すぎる生春巻き(一番左はお見本です)。ライスペーパーがペタペタ手について、きれいに巻くのはなかなか大変なんです


無形文化遺産にも指定された、チャンバン村の露干しライスペーパー

ベトナム南部、カンボジアと国境を接するタイニン省のチャンバン村に、ちょっと変わったライスペーパーがあります。通称、「露干しライスペーパー(Bánh tráng phơi sương)」

どんなものかというと、ひと手間もふた手間もかけたライスペーパーだということ。

通常は、米粉を溶いた汁を丸く広げて蒸してから天日干しで完成!ですが、チャンバン村のライスペーパーは、蒸したものを2層にして天日干しするところから違います。

干した後には一枚ずつ焼く工程があり、火が通って乳白色になったライスペーパーをもう一度干すのです。

2度目に干すのは夜から朝にかけて。夜霧や朝露の湿気を吸い込んで、ライスペーパーが柔らかくしっとりと仕上がります。

柔らかさゆえ、水を使わずにそのまま具を巻いて食べることができるうえ、口当たりもしっとりとやさしいのが特徴。

「チャンバン村にしかないライスペーパーを作ろう!」。村人たちの熱意から生まれたという霧干しライスペーパー。ベトナムの国家無形文化遺産にも指定されている、実はすごいライスペーパーなんです。

チャンバン村の露干しライスペーパー。しっとり食感


チャンバン村のライスペーパーごはん

霧干しライスペーパーごはんセットは、Bánh Tráng Trảng Bàng(バイン・チャン・チャンバン)。食堂で注文すると、こんなにもりもりのセットが運ばれてきました。

もりもりの葉っぱの中には見たことのないハーブも

山盛りの野菜と、茹で豚のスライス、ベトナムなますと霧干しライスペーパー。もやしときゅうりも見えます。つけだれのヌクマムも。

食堂のおばちゃんに巻き方を見せてもらいました。

霧干しライスペーパーを広げ、隅に葉っぱ、きゅうり、豚肉、なます、ニンニクを重ねていきます
キュッと絞めながら、くるくる巻きます
巻きあげて…
完成!


わん吉もさっそく巻いてみます!

たっぷりの葉っぱたち
豚肉トッピング
なますとニンニクもトッピング
できあがり!食堂のおばちゃんが毎朝手づくりしているという ピリリとトウガラシの効いたヌクマムだれでいただきます


いつも見るライスペーパーとはちょっと違う、チャンバン村の霧干しライスペーパー。たっぷりのハーブと野菜で巻くヘルシーなベトナムごはんです。ベトナムで見かけたら、ぜひ味わってみてくださいね。


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