継続のコツは、はじめの3週間にあり
良い療育にはお金と時間が必要である。
と考え、無駄遣いと考えた禁酒から始めた。
また、達成できた自分をイメージした。
健康で血色も良く、若さに溢れた自分を。
さらに、禁酒で得ることができた
お金と時間で、子どもが療育を受けて、
できることがどんどん増えていく
様子もイメージしてみた。
何かを変えようと思ったら、
何を捨てなければならない。
まずは、自分の健康を維持、向上させる
習慣の定着を目指してみた。
ネットで禁酒に関する情報を集め、
できそうなことから始めた。
誰かが辿った道を辿るとき、先人の道を
俯瞰することで、これから生じる不安や
失敗を避けることができる。
これなら禁酒もいけると思った。
ポイントは最初の3日間、1週間、3週間であった。
最初の3日間は、これまでの習慣を
止めることからの、頭と体の拒否であった。
始めるのは平日がいいか?休日がいいか?
私は平日から始めた。
昼間は飲めないし、翌日が仕事であれば、
夜飲むことは難しいと考えたからだ。
人によっては、休日の方がストレスが少ないのでいい、
と考える人もいるようだ。
私は、休みだと早い時間から飲んだり、
なければ買えばいいと考えるのではと
思ったので、平日からにした。
次の1週間。禁酒による禁断症状が
出てくる時期である。そのため、
ちょっとして誘惑に負けてしまうこともある。
また心の緩みから、飲酒を再開してしまうことがある。
スーパーに積まれたアルコール缶の数々。
その色やデザインが、どれほど飲酒意欲を
刺激するようにできているのかと思えるほどだった。
とにかく、アルコールのある場所に
近づかないことを徹底した。
最後の3週間。飲酒欲求は減ってくるが、
自由に好きなだけ飲めたことが頭に蘇ってくる時期である。
時に強い飲酒欲求に苛まれることもある。
しかし、この時期を超えると、だんだんお酒を
飲みたいと言う気持ちがなくなってくる。
スーパーの山のように積まれたアルコール缶の前も
平気で通り過ごすことができる。
さらに追い風があった。
それは、コロナ禍である。
飲み会が軒並みなくなったのだ。
お酒を飲む会がなくなれば、
そもそも飲むことも少なくなる。
家飲みもなんとか耐えることができた。
こうやってアルコールから離れることができた。
よく最初の3週間が大切だと聞くが、
やはり禁酒もそうであった。
継続のコツは、最初の3週間である。