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【適応障害】元に戻ろうとしない
適応障害で1か月休職、復職したばかりです
今日も出勤できました。ひとまず安心しています。
産業医から「元に戻ろうと考えなくていい」と言われました。
泉谷閑示さんの「「うつ」の効用」には、うつ病は生まれ変わりの機会であるとありました。
心の病には「完治」という言葉は使わないそうです。
再発しないようにコントロールできている状態「寛解」を目指すのだそう。
私自身が本当は無理していたのかな、我慢していたのかなと感じることについて、また考え方をゆるめたり変えたりしたいことについて整理しておきます。
時間がないと考えること
私は遅刻したことがほとんどありません。
電車遅延や事故などの不可抗力を除けば、40数年の人生においてゼロに近いぐらい遅刻したことがありません。
遅刻は問答無用に悪いことだと小学生ぐらいから思ってたのでしょう。
実際には5分10分なら問題ないことだってあるし、遅れますと連絡すればまずおおごとにはなりません。
いま何時何分かをいつも把握したくなる性格でもありました。
電車待ちの5分を読書にあてたり、仕事でも家事でもマルチタスクで、「ながら時間」を使って同時にいくつかこなせるのが偉いと思っていました。
仕事のメールはまず「見ました」と即レス
「至急」と言われれば文字通りの最短で返事。「こんなに早いと思わなかった」と驚かれることもあります。
時間は埋めようと思うと際限がないものです。
時計は私にとって、いつも何かの残り時間を計るものでした。
休職中は時計をあまり見なくなりました。
図書館がそろそろ開くなーとか、子供たちが帰ってくる時間だなーとかその程度です。
時間を気にしない、時間なんていくらでもあると思えるのは本当におおらかになれました。レジ待ちが気にならないのも、人に道を譲るのも「いいよいいよ自分は急いでないから」と考えられるおかげです。
仕事関係の遅刻はさすがにまずいのでやりませんが、いつも時間がないと自分を追い立てることはやめたいです。
お金がないと考えること
私はお金の不安が強い人間です。
お金を使うこと自体がストレスで、残高は必ず前月より増えていくものと思い込んでいました。
適応障害と診断され休職がちらついたときに真っ先に浮かんだのが「生活できなくなる」でした。
冗談のようですが本心です。
休んだ瞬間に生活が成り立たなくなると思っていたのです。
1か月働かないのは貯金を吐き出すことになります。当たり前です。
そして、これもまた当たり前なのですが数か月働かないぐらいで死ぬわけがないのです。
働かなくても生きていられるという事実は大げさでなく衝撃的でした。
レシートを持ち帰って1枚残さず1円単位で家計簿につけるのはやめ、妻に任せることにしました。家計簿自体を見なくなりました。
現金を下ろすときは口座残高から目をそらすことにしました。
下ろせば減るのは当たり前。わざわざ確認してストレスになるのは馬鹿馬鹿しいと思ったからです。
どんぶり勘定で考えても1年の収支はプラスです。
マイナスが何年か続いても、貯金が枯渇するなんてそうそうありえません。
そもそも貯金は何かあったときのための備えです。
病気で1か月休むのはまさにそのときです。
貯金が目的を果たしてくれたのです。
お金は使ったらなくなるのではない。いつも何かと交換している。
心療内科や薬局で支払いをするとき、私はこの人たちの働きに感謝して支払いをしているのだと実感することができました。
お金がないという妄想は手放していきたいです。
ちゃんとしなきゃと考えること
「ちゃんとする」ってなんでしょうか。一番難しいです
人に言わせると私は真面目らしいです。
自覚はありません。気にしいだとは思います。真面目とは違うような。
頼まれたことはやる。電話は折り返す。メールは返信する。
社会人としては常識的にふるまっているつもりが心に負担をかけていたようです。じゃあどうすればよかったのか?
私がお客さんだとして、頼み事、電話、メールにもれなく返事が来たら「この人きっちりしてるなあ」と思います。
実際には100%応答がある人の方が稀です。
「この人はレスが遅いからねえ」なんて諦められている人もいます。
自分はこの辺の調整ができないんでしょうね。
言えばやってくれる人には仕事が集中します。
応え続けるのは無理があります。
結局、嫌われたくないと無意識に思っているから無理して受けてしまうんでしょうか。
ちょっと断っただけで嫌いだとか過剰反応でしかありません。
本当にそういう人がいたらそれはもうどうしようもないです。
やっぱり妄想で勝手に自分の首を絞めているようです。
「ゆるくやる」加減は難しいです。周りの人を見て「あの人だったらどうするかな?」と想像してみることから始めます。