初めて心療内科を受診した話
異動を機に心が弱った40代男性です。
我慢に我慢を重ねてついに心の病を認め、
心療内科を受診した話をしようと思います。
現在の会社に勤めて20年弱になります。
出世とは無縁ながら、また文句も垂れながら、それでも飽き性の私がここまで長く働けたのだからそれだけで自分を褒めたい。
ひとつの営業所に10年以上在籍して、昨年の春に久しぶりの異動を言い渡されました。
以前に営業所長だった人物からの指名です。
若手の退職が続き大変なのでベテランを入れて安定させたいとの意図でした
断っておきますが私は在籍が長いだけで有能なわけではありません。
「ホームランは打たないけどなんとなくこなすヤツ」といった程度の人間です。
異動先は人手不足と疲れた若者、散らかったデスクで大変な感じでした。
当初から、環境が変わればそりゃあ落ち込むこともあるよな、と
1年以上も調子が悪いまま過ごしてしまいました。
これが良くなかったのでしょうね。
かなり面倒くさい顧客が担当になったのも悪かった。
3カ月ほど前の運転中、唐突な不安感に襲われ、慌てて車を停めて胎児のような姿勢のまま30分ほど動けなくなる。
これはちょっと普通ではないと気づきます。
それからというもの、
食事が偏ってるのかな?と栄養ドリンクを飲んだり、サプリを飲んだり、
血行が悪いせいだとサウナに行ったり。
果ては新聞の特集にあった「男性更年期障害」の記事を見て
「オレはぜったいにコレだ」と泌尿器科を受診するも残念ながら(?)治療の対象とはならず。
サザエさん症候群どころか土曜の昼からずっと不安、憂鬱
寝付けはするものの夜中の3時から1時間おきに目が覚めてしまう。
整形外科でも分からない腰痛、
勤務中は収まらない頭痛。
退勤するとフッと軽くなる感じがある。
気晴らしのはずの映画や読書は集中力が続かない。
私はどうやらうつ病か、それの予備軍らしい。
気付いてはいたけど認めたくなかったのです。
しかしどうにもごまかしきれないほど心身に不調が出ている。
かろうじて出勤できても気分が最悪なので即刻有給を申請してすぐ退勤する。
たまらず近所のメンタルクリニックに電話しました。
受け付けの女性が優しくて本当によかった。
ぶっきらぼうな人だったら本当に「心が折れて」いたかもしれません。
直近の土曜日に診てもらえることになり、のそのそと歩いて出かけました。
ご近所の目が気になるとかいう人もいるけどもはやそんなのはどうでもいい。
診察は40分ほどだったでしょうか、
ストレスの原因があきらかに仕事であること、
不眠や腰痛はメンタルから来るものであること、
診断としては適応障害にあたり、
休むことと投薬が基本ではあるが環境を変えないと解決にはならないこと
そしてこれらを私(医者)の意見として産業医に伝えて構わないということ
想像どおりではありましたが専門医から言ってもらったことで
不思議とすこしだけ楽になった気がしました。
(問診表では生い立ちや家族構成も聞かれます
疾患の原因がそちらであればそこを掘り下げることになるのかと思います)
人生初の抗うつ剤と睡眠薬を処方されました。
抗うつ剤の方は効くまで日数が要るらしいです
睡眠薬は効果てきめん。中途覚醒なしで朝を迎えたのは何カ月ぶりだろうか
決してこれで晴れ晴れとしたわけではないけれども、
どん底は抜け出そうとしていること、
心療内科や精神科は(当たり前だけど)かかってもいいんだということが分かりました。
ご自愛くださいという社交辞令がありますが
みなさん、本当に自分を大事にしてください。
あなたの不調は心がストライキを起こしているのかもしれません。