ESTA申請をミスってハワイに行き損ねそうになった話
【はじめに】この記事は2019年11月にでこ女サイトブログに掲載したものです。
人生初のハワイ、本当に最高!…でしたが、この旅行に行くまでが大変で大変で…
既にタイトルでネタバレしてますが、私の失敗談と、ついでに最高だったハワイの旅行記も少し(マジで少し)書こうと思います。
9ヶ月越しの悲願
そもそもハワイに行く事になったのは今年の3月、友人がハワイで結婚式を挙げると言うので、「親族だけでやる」と言っているところに無理矢理「私も行きたい!行く!行く!」と押し掛ける形でハワイ行きが決定しました。(一応、友達はハワイ行きを喜んでくれました)
私と友人Aちゃんの2人で、Bちゃんの結婚式inハワイに行く事が決定したのが3月、そしてそこから9ヶ月…どれほど楽しみにしていた事か!
貯金をしない主義の私にとっては旅費を工面する所から旅行が始まりました。
工面と言っても、単純にAちゃんに旅費を立て替えてもらって、超分割にして払うというものなので、苦労したのはAちゃんの方ですが…
ガイドブック3冊も購入し、2週間前から毎日ワクワク
「まだまだ先だなぁ」と思っていたハワイも、気づけば2週間前に迫っていました。
2週間前になって、なんだかやけに実感が沸いてきて、もう”タノシミデス”スイッチが入ってしまい、毎日ウキウキ気分でした。
ガイドブックを3冊購入し、さらに無駄にKindleアンリミテッドに加入して電子書籍でもガイド本をダウンロードしまくり、通勤中の電車や会社の昼休み、お風呂、寝る前…あらゆる隙間時間を利用して読みあさっていました。
同じ電車に乗っていた人からは「アイツ、近々ハワイ行くんだろうな」と思われていた事でしょうが、「That’s right!行きますよ、行ってやりますよ!」という感じで、謎の無敵感がありました。
この2週間は本当に地に足が着いていなかったので、旅行自体は4泊6日ですが、この旅行前の”無敵期間”を含めると本当に超長い旅行とも言えます。お得ですね。
カメハメハ大王の像の前で写真を撮る自分を想像し…(※実際には行きませんでした)
ダイヤモンドヘッドの朝日を眺め、感動する自分を想像し…(※実際には行きませんでした)
パールハーバーで過去に思いを馳せる自分を想像し…(※実際には行きませんでした)
とにかく、ガイドブック読んでるだけで半分旅行という感じでした。
ハワイのガイドブックを読みまくったので、実際にハワイ着いてからは”もう何回かハワイに行き慣れてる人”のテンションで過ごしました。「今更ダイヤモンドヘッドとか良いよね笑」みたいな(行った事無いくせに)
鰻屋の匂いで飯を食うとはまさにこの事。
妹という爆弾が旅行前に爆発
私は三姉妹で、年の離れた妹がいます。
人間誰しも爆弾を抱えていると思うのですが、ハワイ出発数日前に妹の爆弾が爆発しました。
プチ絶縁の母から急に朝電話がかかってきて、「妹ちゃんが風俗で働くと言って家を飛び出したの」と母が泣きながら伝えた内容に…う〜ん何やら穏やかじゃないな〜とモヤモヤする私。
これは全く持って私の超個人的な意見というか、思い込みなのですが、女の子って一回くらいは「風俗で働くか」と思った事があると思うんですね。え?ない?
私も当然思った事はあります。
思った事ある人ならわかると思うのですが、風俗で働こうかな〜と本気で思っている時って、人に言わなくないですか?
母からの電話で私が「穏やかじゃないな〜」と思ったのは、妹が風俗で働く事ではなく、風俗で働くとわざわざ言う必要も無いのに主張している事。これは止めて欲しいか、何かこちら側の出方を待っている証拠でしょう。
そんなわけで、普段家族との関わりが希薄な私ですが、こういう時はちゃんと働きます。
家出した妹を捜し、無事に保護して我が家に連れてきました。
妹に何があったかは皆さん興味も無いと思うので割愛しますが、保護した時の妹の精神状態はかなり悪く、曰く、自殺未遂的な事もしでかしたとか。
まあ色々と妹の話を聞いたのですが、私が最終的に妹に伝えたのは慰めでも無ければ励ましでもなく、ただ一言。
「死ぬなら、うちのハワイ旅行が終わってからにしてくれ〜〜」
人によっては何と残酷な姉かと思うかもしれませんが、妹は案外これで楽になったみたいです。
死にたいくらい追いつめられている時に「死んじゃダメだ」とか正論言われても頭に入ってこないものです。
こんなに辛い状況なのに「死にたい」という感情すら否定されてしまうと、本当に取りつく島もなくなるというか、ますます彼女を孤独にしてしまうんではないかと何となく感じました。
その結果出た言葉が「死ぬなら、うちがハワイ行ってからにしてくれ〜〜」なのですが、これはまぎれも無い本音でもあります。
これだけ楽しみにしていたハワイが、もし妹が死んでしまったりなんかしたら楽しめないどころか普通に中止です。(妹が死んでるのにハワイを楽しめる程私はサイコパスじゃないです)
それまでハワイに向けて自分の体調は万全にしていた私でしたが、ここで盲点に気づきます。「家族の心身の健康も大事だ」という事です。
これ、ハワイに関わらず大事な事なんですが、ついつい離れて暮らしていると忘れがちです。
ハワイを通して家族を想う優しい気持ちが取り戻せました。
あれ・・・?何の話してたっけ?笑
とまあ、妹の件も無事終了し、いよいよ旅行の前日となりました。
それは、旅行前日の夜23時すぎに判明した
旅行の準備はいつもギリギリチョンの私ですが、抑えるべきポイントは事前にしっかりと抑えてました。
例えば、大きいスーツケースは事前に空港に送っておくとか。
予約関係とか。
あと、ハワイはアメリカですから、旅行の際はESTAという旅行ビザ的なやつを事前にネットから申請しないといけないのですが、それもやりました。
このESTAはかなり大事な申請なので、私は念入りにESTAの申請をプリントアウトしたものまでちゃんと用意してました。
「まだ準備は終わってへんけど、後は明日の朝やるか〜」と、そろそろ明日に備えて寝ようとしていた時、ふと思ったのです。
「念のため、ESTAの申請がちゃんと出来てるか確認するか」
プリントアウトしたESTAの紙を確認します。
「やっぱり”承認”されてる、よかった」と改めて私の米国入国許可が下りている事を確認して一安心したのですが、ふと横の名前をみると…
名:CHIHIRO S
え、なにこの ↑S
え、こういう仕様?(MrとかMs的な)
ん? ん? ん?
これ、まさかの私のタイプミスじゃね?????
↑この思考に至った瞬間、全身の血の気が引きました。
というのも、ESTAの申請は出国の72時間より前に済ませるのが原則というか常識です。
この時点で出国の24時間前をゆうに切っていたわけですから、これがいかにヤバい事か。
「このSの一文字くらいなんとかならんかな」
と思ったのですが、調べると米国での滞在先だの職場の名前だのその辺は間違えてもなんとかなるらしいのですが、名前やパスポート番号、生年月日といった主要項目を間違えた場合は”再申請”が必要なんだとか。
腹をくくり、震える手でキーボードを押しながら何とか再申請しました。
しかし、問題は再申請してから承認が下りるかどうかという事。
米国入国審査なんちゃらが私の出発前までにOKを出してくれないと、私はハワイにいけません。
承認待ちの間、落ち着かない私はネットでググります。「ESTA 申請 間違えた」「ESTA 直前 申請」みたいなワードだったと思うのですが、そうすると出てくる出てくる不幸にもESTAの申請が間に合わず、旅行に行けなかった人のエピソードが。
私としては直前にESTA申請したけどもOKになった事例を読んで、少しでも安心したかったのに、これじゃ逆効果です。
どのサイトにも「ESTA申請は72時間より前にやっておきましょう」と書いてあるばかり…(そんなの知ってるわい!)
何故こんな直前になってESTAの申請を確認したのか…これぞ本当に後の祭りです。
万が一、承認が下りず、ハワイに行けなくなった時の事を想像しました。
そして、そんな時、自分にどんな言葉をかけようかとも考えました。
しかし、一向に慰めの言葉は出てこず…これはもうしばらく寝込んでしまうな、と確信しました。(心弱)
ESTAの申請ページを何回もリロードして、”保留中”の表示が”承認されました”になるのを待っていました。
「マジで、トランプ頼む」
頭の中はトランプ一色です。こんだけトランプを慮る事はもうこの後の人生では二度と無いでしょう。
そしてとうとう…”承認されました”の表示がでました。
なんと嬉しかったことでしょう。PCの画面を見て飛び上がる程喜んだのは、大学入試の結果発表を見た時以来です。
「トランプありがとう」ちゃんとトランプ君にもお礼を心の中で言っておきました。
時間にするとわずか1時間程度だったと思います。(ESTAの申請は上手くいけばそんくらいの時間で承認されるみたいですね)
後から友人から聞いたのは、同姓同名の犯罪者がいたりすると確認するために申請がなかなか下りない事もあるそうな。(都市伝説レベルの噂ですが)
私と同じ名前の犯罪者がいなかった事に感謝すると同時に、私も犯罪者にならない事で今後同姓同名の皆さんに恩返ししていこうと思いました。
心労の末のハワイは楽園
こんなショックな出来事があっただけに、ハワイに着いた時の喜びといったらもう私の文章力では表せない程でした。
全てがバラ色…もといトロピカル色…息を吸うだけで幸せを感じれる程でした。
謙虚になれたっていうか…「自分は色んな力によって生かされているんだな、感謝」という感じで、もう宗教家か?というくらい慈愛に満ちあふれていました。
実際、ハワイは最高でした!
行ってみるとレリゴー(let it go)精神と言うか、ありのままの私で良いのね(キラリン)って感じの気持ちになれます。
すっごい抽象的な感想ですが。
ハワイにいる間は全てを忘れ、食う・寝る・買い物する…自分の目先の欲求だけを追って生きました。
すると帰国後も身体が軽くなり、かな〜〜〜りリフレッシュできたんだな、と実感しましたね。
ちなみに体重的には5キロ太りました。笑
【追記 2020年6月】
これも懐かしい記事が出てきました。ハワイ、めっちゃ良かったな〜。その後コロナがあり、海外旅行どころではなくなったので、ホント行けるうちに行って良かったです。
そしていつも思うのですが、旅行って何故か必ずトラブルが発生します。何もかも計画通り、順風満帆!で終わる事がまあないです。
それ込みで旅行の醍醐味なのかな、とは思うのですが、流石にESTAのミスはヒヤヒヤしました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?