日本で発達障害者として雇用されている人の数は?
発達障害者は一般的に、日本の全人口の1%程度いると言われています。全人口が約1億2000万人なので、その1%は約120万人ですね。軽度の人も含めると、もっといるのではないかと思います。そのうち、実際に診断をされて障害者雇用で働いている人は、何人くらいいるのでしょう?
私自身、発達障害をオープンにして就職いるので、自分と同じ立場の人はどれくらいいるか気になります。当事者ですでに障害者雇用で働いている人や、これから働こうとしている人にも参考になるかもしれないので、厚生労働省の調査結果をもとに調べてみました。
【参考】
>>>平成30年度障害者雇用実態調査結果
>>>平成28 年生活のしづらさなどに関する調査
発達障害者の雇用者数は39,000人(推計)
日本の発達障害者の雇用者数は、以下の通りです。
へ?日本で発達障害者として雇用されている人って、推計39,000人しかいないの?……私はこの結果を見て、桁を見間違えたのではないかと思うくらい、驚いてしまいました。
では、発達障害者以外の、他の障害種別の雇用者数はどうなっているのでしょう?
上記の内訳を見れば、発達障害者の雇用者数がいかに少ないかが分かりますね。
なお、平成 30 年度障害者雇用実態調査は、それぞれの障害に重複して計上しています。うつ病と広汎性発達障害が重複している人は、精神障害と発達障害にそれぞれにカウントされています。
発達障害と診断された人は481,000人(推計)
ちなみに、日本で発達障害と診断されて、障害者福祉手帳を取得している人の数は、以下の通りです。
発達障害と診断されている人は、推計約481,000人いるんですね……5年前(平成23年)の同調査では、推計317,500人。この5年間で、100,000人以上が診断されているのですね。急増している印象があります。
まとめ
日本で発達障害者として雇用されている人は、推計39,000人。
この数字を見て思うことは、人それぞれだと思いますが……
私自身は冒頭でも話したとおり、発達障害をオープンにして働いているのですが、想像以上にマイノリティなんだと、この数字を見てびっくりしました。
発達障害者が仕事をする方法は、何も障害者雇用だけではありません。発達障害をクローズにして働いている場合もあるし、起業している人もいるでしょう。専業主婦だって家事をつとめています。同じ発達障害がある人でもそれぞれ個性があり、働き方も多種多様です。
ただ、「仕事をしたい!」と強く願っている当事者が、もっともっと社会で活躍しやすくなるといいのに……と、個人的には思います。