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映画「敵」の感想が全然伸びない件

昨日は映画「敵」の感想を拙い日本語を駆使して一生懸命書いて疲れた。しかしすけべ心丸出しで長文綴ったものの思ったより伸びない。こんなに恥ずかしいことがあるだろうか。でも地味にいいねは付いてるのでうれしい。
この映画は奥さんを誘って観に行ったんだけど自分と着眼点が全然違ってて驚いた。自分としては完全に認知症の追体験を映像化したって印象で、つまりは現実という枠に収めて鑑賞してたんだけど、ミステリ全般に造詣が深い彼女にとってはよりSF的文脈が色濃く感じられたようで、確かに途中庭に現れる謎の人物や最後のシーンは妄想の類ではなかった。
妄想に混じってそこかしこで並行世界が入り乱れる。登場人物の何人かは妄想が作り出した幻影で、また他の何人かは別の時間軸から訪れたタイムリーパーで、という解釈だ。
そう考えるとやっぱりなんとも深みがある。それに加えて筒井康隆は南米文学特有のマジックリアリズムの影響も受けてるから、意識×時間×レトリックの三つ巴で物語は進行していたのかもしれない、というのはさすがに深読みし過ぎだろうか。

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