口伝１５日目：お誕生日
7:30 法話会開始。
8:18 ８巻目読了。
8:20 ９巻目口伝開始。
14:30 ９巻目読了。
14:52 １０巻目口伝開始。
今日は口伝を授けて下さる先生
サンゲェ・ニェンパ・リンポチェの
お誕生日。
還暦を迎えられるという。
口伝のスピードからは
年齢が感じられないというか、
人間の年齢を超越しているように感じる。
口伝を受けている人々も老若男女さまざま。
小さな子は赤ん坊がベビーカーに乗せられて来ているし、
お年寄りは家族の方に支えられて来ている。
筆者の席からは、幸い、
お坊さんや尼さんばかりが目に入る。
赤と黄色の世界である。
成人のお坊さんばかりなので
それぞれお祈りをしたり
内職のお守り作りをしていても、
静かに自分のするべきことをしている。
ちょうど正面5メートルくらいのところに
小柄な若いお坊さんがいる。
口伝を聴きながら、口が小さく超高速で動いている。祈っているか、暗唱をしているのだろう。
本を読んでいる人、マニ車を回している人、
数珠を繰りながら目を瞑って瞑想している人
(食後は増える)。。。
目の前には小型扇風機を回して
涼をとっているお坊さんもいる。
昼食は毎日素晴らしいが、
今日はお誕生日ということで
特別なデザートがついていた。
ヨーグルトにインドのシロップ付け団子。
牛乳を煮詰めてモロモロにして団子を作り、
とても甘いシロップに漬けてある。
普段はがっつり甘いお菓子は食べないのだが、
「今日はお誕生日だから特別」
と思って食べたら、
隣の席のお姉さんが
スニッカーズを１ちぎりくれて、
追い甘味も食べてしまった。
更に午後の甘いお茶とカップケーキ。
お誕生日は甘いものが多く出てくる。
昼食を食べながら聞いていると、
「リンポチェのお誕生日の喜ばしきこの日に」
とお布施した人々も多かった様子だ。
毎日沢山の人が千、万とお布施しているので、
一般参加者のわれわれも
毎日美味しいお茶とご飯が頂ける。
随喜と感謝をこんなに実感できる場所も珍しい。
布施の額も全て読み上げられるのだが
金額の多少ではないのだな、
と感じる。
もちろん多額の寄付は
多く福徳も積むだろうけれど、
少ない手持ちのお金の中から
生活よりも大切なことに捧げようという気持ちで送れば、
それは少額でも大きな福徳になる。
どれだけ清らかな気持ちで
布施、寄進をしたかが大切になるのだろう。
この会場は軽くて清らで、整った
非常に心地良い場になっている。
先日違う場所の法要へ伺ったが、
何故か重くて、やや粗い感覚があった。
その後、こちらの会場に入り、
軽さと明るさと
サラリと整った雰囲氣を改めて感じた。
戒律をよく守るお坊さんと
在家の沢山の修行者と。
考えてみると
修行者でない人の方が少ない法話会で
これほど大規模なものは
今回が初めてかもしれない。
今日はダラムサラの学校、
仏教論理大学卒業生の先生にも会った。
昼食を食べる場所でお見かけする方だったのだが、
話してみると仏教論理大学の卒業生だとおっしゃる。
仏教論理大学一期生で
クラスの先生と同級生。
クラスの先生も口伝に参加しておられる。
筆者の同級生も２人来ているし
(身体が大きくなった同級生は飴をくれた)、
上級生も下級生も何人かいる。
ダラムサラ勢多し。
めでたいお誕生日に
幸運な人生の
甘いお話。
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