口伝9日目:智慧と福徳の集積
今日は朝から
戒律の経典全13巻中の
13巻目の口伝に入られた。
今日は1巻のみ読み終わればよいと
皆が知っているので、
先生も心なしか
ゆったりされているようだ。
ここで
先日までのブログ内容に訂正がある。
日本から来られた李さんが
中国語通訳の方と
ベンチェン僧院図書館の方に確認して下さったところ、
リンポチェが口伝をされているのはリタン版ではなく、ラサ版ということだった。
初日のリンポチェのお話で、
ラサ版は文字が小さくて読み辛いと聴いたけれど、ラサ版で字の大きさが異なるバージョンがあるのか?
詳しい先生にお目にかかれたら、訊いてみようと思う。
わざわざ確認をとって下さった李さんに
心より感謝致します。
そして読んで下さった皆さんへ、
誤りを記してしまい申し訳ありませんでした。
口伝が進むにつれ
玉座の向かって左側に積み上げられている経典は
読み終わると、向かって右側に移される。
今右側に並べられている古い経典は
12巻と半分。
今日の口伝が終われば13巻になる。
(無事に読了された)
その右側に、
別バージョンの経典が積まれているが、
これは先生の口伝と一緒に経典を追っているお坊さんが読んでいる経典だろう。
日を追って
もうひとつの経典の数も増えていく。
もう一つの経典の控室は
僧院のお堂の中である。
さて、法話を受ける時、
基本的には席を移動せずに受ける方が
良いと言われている。
そして1週間以上同じ席で口伝を受けていると、
左右のお隣さんと話をする余裕が
だんだん出てくる。
明日はお休みということで
のんびりしてきた今日
皆が昼寝などしている昼休み、
隣のおじさんと話す機会があった。
南インドのフンスールから来られたそうだ。
フンスールにはギュメという密教僧院がある。
そちらのお坊さん達と一緒に来られた。
退役軍人で81歳。
1964年にチベットの中央部から亡命してきて、
デラドゥンのアーミーキャンプに長く勤務していた。
現役時代に耳元で発砲され、耳が少し遠いという。
落ち着いた口数の少ない方だが、
必要な時には近くの若いシャイなお坊さんに
(お布施が配られる時には、自分はここにいると)
「自分で言わなきゃダメだろ」
とかおっしゃっている。
お堂入口の横に描いてある
輪廻の絵の写真を撮ったと
見せて下さった。
「これを見れば
四聖諦(四の聖なる真実)が分かるだろう?
苦諦(苦しみの真実)
集諦(苦しみの原因の集まりの真実)
道諦(修行道の真実)
滅諦(修行によって苦集が滅尽した真実)。」
と、ひとつひとつ挙げて下さった。
普段から勉強しているお坊さん達も
もちろん四聖諦について話してはくれるけれど、
今まで波瀾万丈な人生を一生懸命生きてきて
退役して南インドの昔からの居留地に住み
経典の口伝があるからとお坊さん達と一緒にネパールまでやってきた
おじさんの口から聴く四聖諦という言葉は
何故か分からないが心に響く。
こういう人達と一緒に
口伝を受けられて良かった。
これだけの大ボリュームを読んで下さっている
リンポチェには言葉にしきれない感謝の気持ちがあるけれど、
聴いている人々もありがたい。
帰り道、前を歩いていたシニアのお坊さん達は、
「リンポチェはお心の善良なラマで、、、」
なんて話している。
いい人が非常に多い。
オーガナイズして下さっている
ベンチェン僧院もありがたい。
普通の僧院に
毎日6000人もの人が集まってくると
大群衆ゆえの不都合も
もちろんでてくる。
それを承知で法話会を開催し、
朝昼2食にお茶とおやつまで配ってくれる
ベンチェン僧院と
スタッフの皆さんにも
ただただ感謝。
仏教徒の智慧と福徳が
これほどまでに
豊かさをもたらすのか。
皆んな素晴らしいけれど
これら全ての源をこの世界にもたらした
釈尊。
本当にスゴい。
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