あの人とこの人が・・・〈チベット仏教って何?〉
6月24日(土)の超初心者向けチベット仏教紹介で、
チベットに仏教が伝わった経緯を見直すために、
ドゥンカル大辞典を読んでいる。
辞典というものはそれぞれに特徴を持っているが、
ドゥンカル辞典は特に、
チベットの文化的背景や歴史、僧院の成り立ちや偉人の生涯など、
概要が(詳しく)記されている。
時々、1項目が非常に長い。
チベットに仏教が伝播したいきさつは、
まるで物語を読んでいるようである。
チベットには7世紀に初めて仏教が伝来して、
一時期衰退し、
仏教復興のために再度インドから大賢者を招いている。
そのために命を落とした者も多い。
仏教を召喚するために命を落とした者達の中で、最も知られている偉人は
ハラマ・イェシェ・ウであるが、
名前も残っていない殉教者も沢山いる。
チベットは高地で涼しい国だ。
暑いインドに勉強に行って、身体を壊し、
帰国できなかった者も沢山いる。
ハラマ・イェシェ・ウは賢い若者を21人選抜し、
仏教を学んで来いとインドへお金を持たせて派遣したが、
帰国したのはたった2人。
リンチェン・サンポとレクペー・シェラブのみである。
他の19人は亡くなった。
お話会では、チベットに仏教が伝来した時の大河ストーリーも
紹介しようと思っている。
命がけで仏教を伝えてきたのだ。
7世紀に仏教が伝来した時の非常に大切な3人の方々
(ティソン・デツェン王、シャンティラクシタ、パドマサンバヴァ)
の1人、シャンティラクシタの項を読んでいて驚いた。
シャンティラクシタは、インド北西部サホールのご出身であった。
父である王様には3人の子どもがおり、
その真ん中の男の子(王子様)であったそうである。
まず、その出身地はダラムサラに近く、
筆者も行ったことがある。
しかもその地で祀られていた密教行者のお姫様
マンダラヴァは、
シャンティラクシタの妹さんだったのである。
そう、その地とは、
チベット語でいうツォペマ(蓮華湖)である。
シャンティラクシタとマンダラヴァは兄妹だったんか。。。
(わかる人は解る、コアなお話)
もしかすると、シャンティラクシタがチベットへ招かれて、
土地神を調伏するためにパドマサンバヴァ(グル・リンポチェ)が呼ばれ、
兄上の知り合いということで、
マンダラヴァに会ったのか。
もともとマンダラヴァはグル・リンポチェのもとで修行しており、
グル・リンポチェの法力は素晴らしいと
シャンティラクシタがマンダラヴァからきいたのか。
どうでも良いことに想像が膨らむ日になった。
全く不思議なお話である。
世界は広いようで狭い。
仏教伝来の道も、
広いようで狭いのか。
直子 デチェンゆったりお話会〈チベット仏教って何?〉
〈超初心者向けチベット仏教紹介〉
2023年6月24日(土) 15:30〜17:00 pm 3500円(ドリンク付き)
仏教は想像できる。
チベットって聞いたことある。
でもチベット仏教ってピンとこない。
そんなあなたへ。
チベット仏教は、釈尊の教えがチベット民族の気質、文化と融合して伝えられたものです。
チベットの人々が大切に守ってきた仏教の概要を、わかりやすくお話しします。
・チベット仏教の特徴
・他国に伝わる仏教との違い
・チベット仏教の宗派
・チベット仏教の内容構成
・ご利益等
※タシデレ店内&オンライン(後日アーカイブを送ります)で開催致します。
お申込み先:チベットレストラン・タシデレ
tibetrestaurant@tashidelek.jp 03-6457-7255
【講師紹介】:直子デチェン
1970年千葉県出身
1999年初渡印
チベタン・ライブラリー講座履修
2003年〜2016年
ダラムサラ仏教論理大学聴講(全科目履修)
ブログ https://note.com/dechenblog
のんびりしたインド生活、旅日記、仏教話をつらつら記す。
龍樹著『中論』・仏護著『ブッダパーリタ(仏護註)』・月称著『顕句論』・ツォンカパ著
『正理の海』翻訳
https://www.dechen.jp/ で公開
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