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経典の口伝

明日から経典の口伝が始まる。

仏教のテキストには
経典と論書があり、
そのテキストの源泉で分けられる。

経典は
仏陀が直接説かれた教えの文字起こし。
論書は
仏陀ではない方々が説き、著されたテキストである。

著者によって分けられる
といえば簡単なのだろうが、
仏陀・釈尊ご自身は口頭で教えを説かれ、
その言葉を後に弟子達が思い出し
文字として残されたものが経典なので、
仏陀が経典の著者である
とはなかなか言い難い。

仏陀ご自身も
対機説法といって
その場その場で相手に必要なことを説いておられたそうなので、

まさか後に弟子達が集まって
自分の言ったことを全部思い出すだろうなんて
思っていなかったのではなかろうか。

いや、仏陀は全知全能だから、
弟子達が彼の教えを精査して
矛盾を突いてきそうなところは予め知り、
布石を敷いておいたのか。

それが『解深密経(げじんみっきょう)』という
了義(りょうぎ:言葉通りに受け取って良い意味)と
未了義(みりょうぎ:言葉から推し量らなければならない意味)を説明する経典に現れている。

弟子の菩薩が仏陀へ
「最初はこう言ってたのに
2番目はこう言ったの、
何でですか?」
と質問できる師弟関係が素敵だ。

弟子は沢山いたから、
それぞれ得意分野も違う。

菩薩も慈悲や智慧や力持ちなど
得意分野が違ったが、
人間の弟子にも
智慧1番、空性1番、神通1番、戒律1番など
それぞれに秀でた者や
真摯に修行をしている質問者がいて、
経典の中でも彼らの名前が出てくる。

いつ、どこで、仏陀が誰といて、
どんな質問をされて、
誰がどう答えたかなども
チベット語の経典では省略されずに出てくるので、
物語の一部に教えが組み込まれているように感じる。

こんな物語のような経典で
チベット語で残されているのは
103巻。

人界では103巻が最も多いと思うが、
龍の住む龍宮城には
もっと沢山の経典があるそうだ。

昔、龍樹(ナーガルジュナ)という大成就者が
龍宮城へ行った時、
龍宮図書館の中には
非常に長い般若経がおさめられていた。

龍樹が人界に帰ってきた時
お土産として
般若経を頂いてきたのだが、

確か龍の方で
また龍樹に来てもらいたかったので、
全部は持たせなかったと聞いたような気がする。
龍樹にしてみれば、
全部頂いたと思っていたのに
大切な1番長い般若経が抜かれていたという。。。

何だか人間ドラマを見ているようなストーリー。
龍は、大事な般若経を手元に置いておけば
龍樹は般若経が欲しくて
また来てくれるだろうと踏んだのだ。

そんなストーリーもあり、
人界に伝わっている経典が
全ての仏陀の言葉を網羅しているとは言い難いが、
それでも103巻ある。

サンゲェ・ニェンパ・リンポチェという
カギュ派の先生が
これらを全て読んで下さるという。

今まで2回なさったことがあり、
今回3回目だそうだ。

朝8時から昼の休みを入れて午後5時まで、
明日11月4日から始まり
来年の1月3日まで。
2ヶ月かかる長い法話会。

仏教徒冥利に尽きるこの機会、

沢山の人達と一緒に
嬉しく楽しくありがたく
参加してこよう。

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