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「うーん…」〔クリシェ【凡百の陳腐句】18〕
「お前、絶対考える気ねぇだろ」三言集、その弐。
お笑いコンビ「おぎやはぎ」がネタの打ち合わせをしていたとき、小木の方がひたすら「うーん、うーん…」と唸っていただけということがあった。
それを見て矢作は「こいつ、絶対考えてねえな」と見抜いた。
後日、矢作はお笑い番組にて、このエピソードを怒り混じりにトークのネタにし、笑いをとった。
このケースでは、エピソード自体がコンテンツとなり、笑いをとれたからよかったものの、日常生活で「うーん…」と考えるフリをするのは、"考えもの"だろう。
確かに、人生は簡単に答えが出ない問題で溢れている。
「どうやって売上を上げるか」
「明日の発注数をいくつにするか」
「進路はどうするか」
「子供にはなにを習わせたらいいか」
例えば、これらの問題に簡単に答えが出るなら苦労はしない。ゆえに「うーん…」と唸るくらい考え込むのは仕方がなく、また当たり前だ。
だが、「考えているフリ」は、意外と簡単に見抜ける。
そして、なぜ「考えているフリ」をするかといえば、「考えるのが面倒くさく、責任もとりたくない。答は他の人に任せたい」からだ。
しかし、コンビや、家族、チームの一員など「そのテーマについて真剣に考えなければならない立場にある人間」が、頻繁にこれをやれば、信用を失うだけである。
注意されたし。
もっとも「そのテーマついて考えるべき立場にない」にもかかわらず、"問われた"ときはこの限りではない。
たまにだが、その人が普段携わっていないテーマについて、いきなり議論をふっかけてくる人がいる。
会社の食堂でご飯食べてたら、いきなり「君はSDGsについてどう思うか?」と問うてくる奴とか。
ソクラテスにでも憧れてるのだろうか。
このように、考える必要がなく、興味もないテーマを、なんか無理矢理考えさせらようとする時に、「うーんスルー」は便利。
その場合、「三言集、その壱」の「難しい問題だね」を合わせて、「うーん…、難しい問題ですね…(めんどくせぇ)」と言っておけばいい。
そうすれば、相手は"いろいろ諦めてくれる"だろう。
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