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殺人なし!ミステリー苦手な人へのミステリ3選


唐突ですが、私は殺人事件が起こるミステリー小説が苦手です。
警察や凶悪犯人が出てこない世界線が好きなので、そういうお話は避けております。

同じように、殺人は苦手だけど日常で起こるちょっとした謎かけのようなミステリーなら読んでみたいと思う人はいるのではないでしょうか。

というわけで今回は、
日常の謎、殺人なしのミステリー苦手な人へ向けるミステリー小説3選を紹介していきます。




1冊目は、

和菓子のアン
/坂木司(著) 光文社


高校を卒業した梅本杏子は、ある日求人を見てデパ地下の和菓子屋で働くことになります。
『みつ屋』でアルバイトを始めた「アンちゃん」は乙女心の和菓子職人・立花くんや、推理冴えわたる椿店長など、愉快なメンバーと出会います。

面白い同僚に囲まれながら働くうちに、接客販売の仕事や、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていきます。

そこに来店するお客さんたちの謎な言動に秘められた意外な真相とは?
店長や立花くんと一緒に、和菓子の知識を使って解決していく、ほのぼのお仕事ミステリーです。


この本はシリーズものとなっており、全部で4冊あります。

和菓子のアンから始まり、
アンと青春→アンと愛情→アンと幸福と続きます。

こちらもリンク貼っておきますね




表紙が全て和菓子のもので、美味しそうですね。

お話にも様々な種類の和菓子が出てきており、それにまつわる知識を使って解決していくので、この本を読むだけでも和菓子に関する新しいことを学べます。

登場人物に嫌な人がいないので、始終温かい気持ちで読み進められます。



2冊目は、

タルト・タタンの夢
/近藤史恵(著)  東京創元社


こちらもシリーズものです。

舞台は下町の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。
風変わりなシェフのつくる料理は、気取らない、本当にフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。

そんな名シェフは実は名探偵でもありました。

常連の西田さんはなぜ体調をくずしたのか? 甲子園をめざしていた高校野球部の不祥事の真相は? フランス人の恋人はなぜ最低のカスレをつくったのか?

絶品料理の数々と極上のミステリ7編をどうぞご堪能ください。

…とあらすじにありますが、出てくるフレンチ料理が美味しそうで読んでいると食べたくなってきます。

シェフは謎解きが得意で、趣味。
お客様の様子や、従業員からの話を聞いて問題を次々と解決していきます。
安楽椅子探偵モノに近いところがあります。


シリーズの順番としては、
タルト・タタンの夢
ヴァン・ショーをあなたに
マカロンはマカロン
間の悪いスフレ です。

謎の部分がわざとらしくなく、違和感なく自然に進むので読みやすい1作です。






3冊目は、

ラブ・ケミストリー
/喜多喜久(著) 宝島社


どんなに複雑な物質であっても、瞬時に化学化合物の合成ルートを瞬時に見つけることができる能力を持つ大学院生・藤村桂一郎。
ところが彼は、研究室にやってきた新人秘書・真下美愛綾に一目惚れし、能力を失ってスランプに陥ってしまう。
そんなある日、カロンと名乗る死神が「キミの能力を取り戻してあげる」と現れ、美綾への告白を迫るが……。

有機化学という筆者には馴染みのない分野。

正直、化学式や化合物の名前が出てきても全く分からないので想像が付きづらかったのですが、
全く化学のことが分からなくてもお話の流れを楽しむことは出来ます。

有機化学や化学について知識のある方なら、尚更楽しめるのではないでしょうか。


合間合間に、カロンと「私」との会話が入ります。

「私」の正体は一体何なのか?藤村くんの恋の行く末は?プランクスタリンは完成するのか?

気になる物語の結末は、是非読んで確かめて見てください。





以上、殺人なし日常の謎ミステリー3選でした。
気になる1冊はありましたか?


1.和菓子のアン
/坂木司(著) 光文社

2.タルト・タタンの夢
/近藤史恵(著)  東京創元社

3.ラブ・ケミストリー
/喜多喜久(著) 宝島社


ミステリーが苦手な方、殺伐とした事件現場などの描写は避けたいけれど
ちょっとした謎かけのお話は読みたい方に選んでみました。
読んでみたいお話がありましたら、リンクから飛べるので是非覗いて見てください。


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