TABI#4 旅が嫌いだった理由
ひとりで旅をして分かったことは、今までどれだけ人に合わせてきたかってこと。
ひとりだと
何食べたい?
何飲みたい?
どこ行きたい?
明日は何時に起きる?
誰かと決めないといけないことが、ぜんぶ私の自由になる。
疲れたから、まだ夕方だけど、一回ホテルに帰ってお風呂入ってお昼寝したい。
おいしい焼肉屋さん教えてもらったけど、今はおいしいワインが飲みたい。
せっかくだから福岡のおいしいものを食べないとって思ったけど、いつもそのときの自分の気持ちを大切にした。
予定も前もって決めなかった。
今日はどうする?
次はどこ行きたい?
休む?歩く?
そこには、心の底から満たされる満足感があった。
いままで、どれだけ人の顔色ばかり見てきたのか。
どれだけ合わせてきたのか。
なんで旅行に行くと、あんなに疲れてたのか。
なんで旅行がめんどくさかったのか。
全部分かった。
だって、わたしの気持ち殺してたもんね。
空気を読んで、みんなの顔色読んでたもんね。
自分を大事にできなかったら、人のことなんて大事にできない。
だから旅にいくたびに、一緒にいる相手にイライラしてた。
自分の気持ちをいちばん大事にする。
ずっとできなかったことが、できた。
次の目標は、ひとりでいても、誰かといても、わたしはわたしでいること。
みんな違うからそれでよくて、それはきっとひとりでは出せない絶妙なハーモニーなはず。
今度はそれを味わいたい。