考えているだけだと不安になる。体を動かすと不安は消えていく。
☆ 哲学者アランの『幸福論』の箴言をヒントに、私の思いを書きます。
じっと動かないまま、あれもこれもと頭だけを動かしていると、なぜか不安がやってきます。これはこの1年で私が学んだことの一つでした。
手術からの体調不良で動けなかったとき、本当に不安になりました。このままの状態だったらどうしよう、元気になれなかったらどうしよう、そんなことばっかり考えていました。でも少し動けるようになると、それに合わせて自然に不安も消えていきました。少し動けるといっても、テーブルから数歩歩いた台所まですっと行けることが最初の一歩でした。シーツを洗濯機で洗って干したり、ちょっと書類の整理をするとかはかなりの進歩! それでも不安は減りました。それは少しでも何かができるようになって安心したということもありますが、じっと頭だけであれこれ考えて発生させていた「不安の虫」のようなものが逃げていったからなのかもしれません。しんどくてしんどくて体がどうしても動かないときや、動かしてはいけないときは別ですが、やることないなー、暇だなー、でもなんとなく気がかりがあるんだよなー、というときに動かないでじっとしていると、どんどんその思いが膨らんできてしまいます。座っているなら、立ち上がってお茶をいれるだけでも気分は変わります。すがすがしく生きるコツというのは、こういう小さいことなのかもしれません。
今、しんどくてつらくて動きたくない方へ。
そういうときはあります。体、心、頭がものすごく疲れているのだと思います。動きたくない、というはっきりした感覚があるのだったらそれを優先して、できるかぎり休んでください。疲れて休むことは自然なことです。悪いことではありません。休んで休んで休んでいることが疲れるくらいになったら今度は動きたくなる日がきますが、そうするとちょっと不安にもなるんですよね。動いても大丈夫かな?って。でも「動きたくない」って思っていた日から時間がたって「動いても大丈夫かな?」と思えるようになったということは、少し元気になっているのだと思います。家の中で少しずつ、少しずつ動いてみるといいいと思います。
体を動かす、体を動かせる、というのは本当にありがたいことです。動きの大きさに優劣はないですよね。でもほんのちょっとでも効果あり!です。
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