20241023/科学と迷信
今日はうっかりICカードを忘れて部屋を出てしまい、気付いた時には戻れない時間だったのでしぶしぶ切符を買ってホームに向かうと、地下鉄のダイヤが何だか変…。JRと地下鉄の事故が重なり五月雨運行になっていて、いつもは空いてる時間、空いている方向なのに、車内はぎゅうぎゅう!なのでした。ホラー映画を観に行くにふさわしい不吉なオープニング!ははは!(心で引きつり笑い)
…ということで、韓国映画「破墓/パミョ」を観に行きました。いやーもう、私の大好きなタイプの映画でした。
本編動画を入れていますし、ネタバレになることも多いかと思うので、観たくないという方はここでお終いにしてください。
ストーリーは2部構成で、前半で彼らの仕事とそれぞれの立ち位置、心情が見えます。後半は一気に加速してストーリーが展開していきます!多分、風水や韓国の都市伝説の知識がうっすらあるとより楽しめるかも。
もちろんエンタメ作品なので、お勉強は無くてOK。観た後からあれこれ調べてみるのも面白いです。
ストーリーに出てくる巫堂(ムーダン)は、日本人には沖縄のユタが近いイメージかなと思いました。出てくるお寺も、仏教というよりは土着の宗教色が近い雰囲気で、アニミズムに対する人々の捉え方が印象的でした。
正直うさんくさいと思っている。でもばっさり切り捨てるのは怖い。そんな気持ち、日本人の中にもあるのではないでしょうか。
ムーダンであるファリムは「科学と迷信の狭間にいる」のがよく分かるのが下の動画です。トランス状態になっているファリム、それを見守る人たちの様子がすごく対照的でぞくぞくします。
どちらも公式が出していますが、儀式のシーンはNETFLIX KOREAの方が尺が長いです。KADOKAWA+の日本語訳で歌の意味を把握してから韓国語の響きを楽しむのも良いですよ♪
風水師サンドクが土を口にして墓所として妥当な土地なのか判断するシーンは、本当に土を食べてるのかと思う位でしたが、もちろんそうではなく、メイキング映像で作られた土がタッパーに入っているのが見えてほっとしました。(風水師の中には土の味を確かめる人もいるらしいよ、みたいなことをチェ・ミンシクがインタビューで答えてるのを見ました。すご)
そしてメイキングだと、こんなに笑ってる4人がいて楽しい…!
韓国は過去に2度行っただけですが、まるでパラレルワールドみたいで親しみやすいところだな、と思いました。ソウルの街角で、ふっと親戚の家の側みたいな匂いがしてきてびっくりしたことも。血縁の結びつきが強いのも、私の田舎と近い感覚です。
そうそう、映画の中での食事のシーンもすごく好きです。ハードな出来事が続いていても、あの店で飯を食え、勝手にメニューを決めるな、温かいお蕎麦でも食べなさい、と食事に関するセリフがきちんと入っています。サンドクが食べられないのに他の3人が病室でがつがつ食べてたし、なんだか韓国っぽいなあ~なんて思うのでした。
(食事というか、墓から出てきた奴が貪り食うグロいシーンがあるのも一興…!)
最初はお金欲しさに集まった4人が最後は家族同然になるのが、またお国柄な気がしてきゅんとしました。ファリムとボンギルの師弟関係とか、サンドクとヨングンのコンビで仕事とか、サイドストーリーも沢山作れそう…!
これ2も作ってほしいなあ、なんて思っているのでした。
ちなみに映画館によっては4DXもあるのですが…どうなんだろ。あのシーンとか…ドキドキ。
勇気のある方はぜひ映画館でご覧になって感想を聞かせてください!