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- カナダの休日 vol.16- どっぷりAmerica!Deep South!!



アメリカ南部旅行の続き

今回は前回の続きです。アメリカ南部の旅行をできる限り“文化”に寄せて。周遊した地域は"Deep South"なんて表現もされ、似通った特徴があるそうです。”保守”が強い傾向とか。そんな南部を感じた範囲で。

テキサス州、ルイジアナ州、ミシシッピ州、アラバマ州、テネシー州、アーカンソー州。

音楽の切り口で

ジャズ、カントリー、ブルース、ヒップホップ。アメリカとミュージックカルチャーは切っても切り離せません。訪れた中にも、モダンミュージックをリードした街がありました。

ニューオリンズ: ジャズはこの街が発祥と言われています。ひと口に”ジャズ”と言っても多岐に深くジャンルがあるので、この街はこうでしたってのは、私からはないのですが、観光地であるフレンチクオーターの目抜き通り、"バーボンストリート"は路上ライブをやったりして賑やか。気分が上がるところでした。日が暮れると若干歌舞伎町的な臭いがして、長居するなら気を付けないといけないと本能的に思いました。

観光の目印になるキャナルストリート。ストリートカーとヤシの木。
(左)フレンチクォーターのバルコニー (右上) バーボンストリート
(右下) 歴史あるフレンチ・マーケット
(左) 夜のガーデン・ディストリクト。樫の木がいい感じ。お墓ツアーというアクティビティもあって、興味深々。(右上) 夜のキャナルストリート。ストリートカーでホテルに帰ります。 (右下) 世界最古というストリートカーのセントチャールズ線

ナッシュビル: 一方、テネシー州の州都、ナッシュビルはカントリーミュージックの聖地と言われています。カントリーミュージックって何だよ?バンジョーでボロロンかよと思っていましたが、それだけじゃない。音楽が成立する然るべき背景がありました。加えてここもライブの街です。ネオンが艶やかな目抜き通りを歩いていても、ライブバーから聞こえる演奏がテンションを上げてくれます。ニューオリンズとは、単純に使っている楽器の差でトランペットかギターかという話です。

ダウンタウンの目抜き通り"ブロードウェイ"
(右上) ホンキートンクと呼ばれるライブバー
(左下) 名物ホットチキンの有名店。アメリカ人も行列に並ぶんですね。

他にもテネシー州のメンフィスは、ロックンロールの聖地とも呼ばれているそうです。”この街は音楽で有名”というところから入っていくと、発祥の背景、つまり南部の歴史に紐づいていきます。こういうところでも奥深さを知ることになり、結局アメリカ南部は音楽の魅力が詰まったところなのです。

西部開拓時代のカウボーイ

ニューオリンズやナッシュビルが20世紀初頭から中盤にかけての音楽文化に紐づくとしたら、テキサス州フォートワースでは19世紀後半、西部開拓時代のカウボーイ文化に触れることができます。行ったのは観光名所のストックヤードくらいでしたが。見て回って思うことは、どういう訳かカウボーイ文化ってやけに親しみあるってことです。カウボーイハット、ウエスタンシャツにジーンズ、ブーツというファッションから、ガンや幌馬車、革製品。そして、ロデオ。私は西部劇の世代じゃないですけど、刷り込みがあるんでしょうね。ん、ディズニーランドか?

カウボーイの聖地だそうです。聖地ってあちこち多いですね。実際はそんなに広くなく、観光はしやすいです。
(左) カウボーイですから、革ものなどワイルドなアイテムがずらり
(右上) 週末に開催されるロデオの会場 
アメフトのチームもカウボーイズ。人気、実力を兼ね備えた"世界で最も資産価値のあるスポーツチーム"。ダラス・カウボーイズ。

定番から意外性まで、南部のグルメ!

旅のグルメはとっておきの楽しみ!なんですけど、レストランは高い!!食費は馬鹿にできません。実際は、レストランはピンポイントで攻めて、あとはスーパーでデリ買ってとかフードコートとか、デニーズとか。もっと言うと、ドライブがメインの日は朝ご飯をお腹いっぱい食べて、ほぼそれで凌ぐみたいな感じでした。そんな中でも、いくつか。

ルイジアナの郷土料理、ケイジャン料理から"ガンボ"というスープ。ケイジャンは全体的にピリ辛です。
ナッシュビル名物は"ホットチキン"。唐辛子たっぷりで辛い!とにかく辛い。
3つくらいだと”やみつき”って感じですが、それ以上はキツイ!
"グリッツ(Grits)" はとうもろこしの粉を煮た食べ物。アトランタとかあっちの方が発祥だそうです。ほんのり塩っけがあって、美味しかったです。

ある程度の規模の街には、日本食のレストランがあって、恐らく相応のクオリティの食事はできるんだと思います。一方で食文化は独自に進化しているトレンドもありました。
ニューオリンズで食べた”Onigiri”: ここはフードコートなんですが、メニューでおにぎりがあるんです。All made to orderってことで。写真左下、サイズはコンビニおにぎりの大き目程度、"Poke Tuna"が 5.99 USD=約900円。チップ入れたら1,000円超えます。 
ナッシュビルで見た”Japanese Restaurant” : おしゃれなデザインのお店で、壁面の”写楽”、提灯には”さけ”、”寿司”、”グリル”。壁画にはSumo Wrestlerがギター持ってたりして。日本ってどこまでいっても、この手の要素は外せないってことですね。

(左) Onigiriです。海苔はフィルムを剥がすスタイル。これで1,000円って言われると、、、事実なんです。(右) ナッシュビルの日本食屋さん。食べてないんで中身はわかりませんが、日本語や日本文化をデザインしたり遊んでもらえるって、私はポジティブな印象を持ちました。
お昼代を浮かすために、朝からドカ食い。”朝食コレクション”

ダイヤモンドの採掘で一獲千金!

ここからは大自然を堪能編です。まずはアーカンソー州のダイヤモンドクレーター州立公園。ここは一般の人でもダイヤモンドを採掘できます。(入場料は必要)。頻繁に大物が見つかっているそうで、目の色も変わります!

リトルロックから車で2時間弱くらいです。ここは、約1億年前の火山活動によって地表に運ばれたダイヤモンドを採掘できる場所。
広大で平坦な大地がドン!どうぞ、好きなだけ掘ってくださいな。
(左)採掘場の面積約158,000㎡。東京ドーム3.4個分。広大ってことです。(右)シャベルやふるいはレンタルできます。
大判小判がざっくざく!な訳はありませんでした。趣味、ダイヤモンド採掘、みたいな常連さんも何組かいました。(右下) 交番の事故件数のように何件発掘されました!ってのが掲載されてます。

気温37度、いわゆる炎天下。一獲千金なぞ1時間程度でできる訳もなく、暑さで断念です。一応、採掘のプロセスは全部やりましたけどね。ほとんどの方が理解するように真夏はオススメしません。

(左) ゴールドラッシュさながら、ふるい落としです。(右上) 珍しい色の石を発掘。ジャスパーというヒーリングストーンにも使われる鉱石ということで認定してもらいました。

湖で念願のカヌー!

以前"絶対やりたいアウトドア"ってことで、カヌー/カヤックを挙げたのですが、意外な場所で念願が叶いました。キャドー湖はテキサス州とルイジアナ州にまたがる湖。ここでカヌーを体験したのです。得た学びとしては、水上ではみだりに立ち上がってはいけないということ。(写真撮ろうと思って。。。)危うく、転覆するところでした。あとはボートと同じ要領で、船頭と漕ぎ手の意思統一ですね。楽しかった、、、けど己の体幹の弱さに失望したのと、もうちょい水がキレイだと良かったです。

キャドー湖は、面積約102㎢。日本でいうと、猪苗代湖とほぼ同じです。
湖面から木がにょきっと伸びてるのと水鏡の感じがいいですね。
カヌーはレンタルのものがあります。
カヤックはカッコいいです。ただ、体幹が弱い私はひっくり返る自信があるので、ちょっと怖気づきますね。
のんびりクルーズしていると、たまにモーターボートが通るんです。その波でカヌーが揺れて転覆しそうになる。。。非力なものです。

困ったぁ困ったぁ、南部アクセント

いや、正確にはそれが、“訛り”という話なのか(そう言いたいだけということもあり得る)、単に私の耳なのか、わかりかねますが。普段聞いてるカナダのラジオとは明らかに違う英語です。特に顕著だったのが、キャッシャーとかサーバーとのやり取り。簡単なやり取りも聞き取れませんでした。ねっちょりしたリンキング。もう1回言って、の繰り返し。結構ショックでした。どこで音で切れるのかわかんないんすよ。ホテル帰ってテレビのニュース観て、ちょっとホッとするくらいでした。彼らが独特なんだよなと思って。

1つ1つハッキリ発音してくれないんですよ。こっちが、ちょっと何言ってるかわかんないんですけどって話で。

初めてのアメ車

広大な土地を移動する手段はレンタカーです。長時間の運転は腰が痛くなりますし、大都市に行けば5車線で車線変更に気を遣うし、大変なところもありました。
今回はフォード(Ford)の車。いつも日本車なので、違いに酔い浸ってしまいました。なにせエンジン。アクセルを踏み込むと徐々にやって来る馬力の感覚。日本車の小回り効く感じも街中では便利なんすけどね。
あと慣れない土地で運転中の英語のラジオは気が散るから止めた方がいいです。そっちに気を取られて危ないです。結果、安住紳一郎の日曜天国を聞いていました。

アメ車は給油口を開けるレバーがないんすね、運転席に。プチ無知でした。
車窓は毎度お馴染み、"アメリカの田舎"がほとんどで、でっけぇなぁ〜です。

Deep Southはまだまだ奥深い

ここで毎日生活するってなると全然想像つかないですが、旅する分には、実に刺激的で私の価値観を拡張させてくれてました。(ぶち壊すって方向じゃないですけど)刺激を受けると、もっともっといろんなことを知りたくなってしまって仕方ありません。(オツムが空っぽってなんて得なんでしょう)
最終回は、一応暮らしの目線ってことで、アメリカの街々を走ってみたことを振り返ります。

期間中はとかく、同行者の安全第一に集中してしまい、帰路はドッと疲れが出ます。窓側席から外を見て、物思いに耽りたいのですが、爆睡。。。

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