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今年2024年もノーベル文学賞の発表が近づいてきた
上村は毎年、「発表前に読んでいた」自分に酔いたいので、ブックメーカーの上位に載った作家さんを読むようにしています。
もちろん、時間が足りなかったり、詩人に多いのですが日本語訳が出ていなかったり、劇作家なのに研究書の日本語訳だけが出ていたりする作家さんもいるので、全員は読めません。だから、発表前に読んでいたと言える年は、少ないかな。
今年の有力と言われている作家さんを出身地別に書いてみます。故郷は最初のアイデンティティだと思いますし、亡命作家などもいるので、今どこに暮らしているか、どこの市民権、国籍を持っているかはわかりにくいということで、そうしています。
太字は上村が読んでいる作家さんです。33人中16人ですね。
今年は「もう読んでいるよ ふふ」と思えるのでしょうか。
日本
村上春樹さん『ノルウェイの森』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ねじまき鳥クロニクル』『1Q84』
多和田葉子さん『容疑者の夜行列車』『献灯使』
小川洋子さん『博士の愛した数式』『ミーナの行進』『人質の朗読会』
韓国
高 銀(コ・ウン)さん 詩人
黄 晳暎(ファン・ソギョン)さん『懐かしの庭』『パリデギ 脱北少女の物語』
中国
北島(べいだお)さん 詩人
残雪さん『暗夜』『蒼老たる浮雲』(絶版)『空囲表演』
閻連科さん『愉楽』(原題「受活」)「丁庄夢」(禁書)「四書」(禁書 フェミナ賞最終選考 ブッカー賞最終候補) 「炸裂志」(カフカ賞 )
オーストラリア
ジェラルド・マーナンさん『The plains』
アレクシス・ライト・ファーハさん『カーペンタリア』『集団回想録』
インド
サルマン・ラシュディさん『真夜中の子供たち』『悪魔の詩』
シリア
アドニスさん 詩人
ケニア
グギ・ワ・ジオンゴさん『泣くな、わが子よ』
スペイン
フアン・ゴイティソーロさん『身分証明書』
イタリア
ダーチャ・マライーニさん『帰郷 シチーリアへ』
『Vita Mia』(私の人生)には、戦争末期に適性外国人として父上と共に収容されていたことが書いてあります。『ダーチャと日本の強制収容所』という研究書もあります。
オランダ
セース・ノーテボームさん『これから話す物語』
フランス
ミシェル・ウェルベクさん『素粒子』『服従』『地図と領土』『セロトニン』
ピエール・ミションさん「小さな命」
ハンガリー
クラスナホルカイ・ラースローさん『北は山、南は湖、西は道、東は川』
ルーマニア
ミルチャ・カルタレスクさん『ノスタルジア』
ロシア
リュドミラ・ウリツカヤさん『ソーネチカ』『通訳ダニエル・シュタイン』『緑の天幕』
ミハイル・シーシキンさん『手紙』
デンマーク
ヘレヘレさん(Helle Helle)短編作家
カナダ
マーガレット・アトウッドさん『またの名をグレイス』『侍女の物語』『昏き目の暗殺者』『誓願』
アン・カーソンさん『赤の自伝』
アメリカ合衆国
ジョイス・キャロル・オーツさん『ブラックウォーター』『生ける屍』
トマス・ピンチョンさん『V.』『重力の虹』『ヴァインランド』
ドン・デ・リーロさん『ホワイト・ノイズ』『リブラ』『アンダーワールド』『コズモポリス』分厚い本が多くて手が出ません。
ジャメイカ・キンケイドさん『弟よ、愛しき人よ メモワール』
傾向が異なるので授賞しないと思いますが、
ポール・サイモンさん(サイモン&ガーファンクル)、スティーブン・キングさん(『呪われた町』『ダークタワー』『IT』)もショートリストの上位にいました。
チリ
イサベル・アジェンデさん『精霊たちの家』
アルゼンティーナ
セサル・アイラさん『モレイラ』『わたしの物語』『文学会議』