私と腰椎椎間板ヘルニアの4年に渡る戦いの終結に向けて
序章
私の4年にもわたって悩まされている腰椎椎間板ヘルニアとの戦いについて書く。
ヘルニアに悩まされる全ての同士に向けて捧げる。
腰椎椎間板ヘルニア治療の流れは日本脊椎脊髄病学会が腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドラインを公開しているので、変にネットで検索した結果を見るのではなく、ガイドラインを参考にすることをおススメする。
第一期ヘルニア
きっかけは4年前のアレ
もともと腰痛を持っていたのだけど、2020年よりコロナが流行して仕事がテレワークになった。
あれよあれよという間にテレワークになっていったので、間に合わせでダイニングセットの椅子と机を使って仕事をしていた。
やっぱり、ダイニングチェアは長時間を仕事をするためには作られていない。
そうして私は慢性的に腰痛に悩まされるようになっていった。
整骨院
そのころ、近所を歩いているとチラシを渡された。
「あなたのつらい症状改善します」
新しくできた整骨院だった。
その時はヘルニアとは思っておらず、慢性的な腰痛だと思っていたので、マッサージをしてもらったら改善するかもって感じで軽く考えていた。
初回のカウンセリングと施術を受けて、
続けてやった方がいいというアドバイスを受けて、継続を決意。確か10回の回数券で6万円くらいだった気がする。
10回のマッサージが終わっても慢性的な腰痛には効果が無かった。
マッサージだと一時的には痛みが引くけど、半日後には痛い状態に戻るというような状態だったので、マッサージから鍼に切り替えた。
みなさん、鍼って打ったことありますか?
鍼ってチクチクする感じなのかなと思ったら、チクチクはあまり感じずに「ズーン」とする鈍い感覚です。
日常生活ではあまり感じられない感覚のため、なんか効きそうな感触はありました。
が、こちらも効果は無くて、この辺りで自分もこれはヘルニアなんじゃないかなと思い始めてくる。
ヘルニアと思ったきっかけは、下肢の痛みが出てきたからで、腰椎椎間板ヘルニアというと、腰の痛みかと思われるかもしれないが、実はおしりと足が痛くなるというのが特徴としてある。
私は、SLRテストというものでこれは腰椎椎間板ヘルニアだなって思った。
整形外科クリニック
ヘルニアだろうなという事で、整形外科に行き、レントゲンと足の動きを物理的にチェックするという事を行った。
診察の結果、椎間板の間が狭いことが所見され、腰痛の原因は椎間板に関係するところ、おそらく腰椎椎間板ヘルニアの可能性が高いことを診断される。
そして、先生から提案された治療はこの3つ。
注射(硬膜外ブロック注射)
薬(ロキソニン)
リハビリ(牽引、電気)
この先生はかなり急で、3択を迫ってくるが何をするのか、何が起きるのかは説明してくれないので、困った。
「先生であればどの治療を選択しますか?」
と聞いてみて、注射+薬という事だったので注射+薬で治療を進める。
治療は中々合わずに、気休め程度には良くなるかな程度で3か月ほど行ったが、MRIの撮影や他の治療の提案も無かったのでMRIを持つ大きい病院に行くことを決意する。
ただ、この先生の判断は間違ってなくて、ヘルニアは自然治癒で8割は治るので、痛みを止めながら病気と付き合っていくというのが基本筋ではある。
大病院へ
大きい病院に行きMRIを取ってもらって、やっと腰椎椎間板ヘルニアの診断を受ける。
ヘルニアと診断受けた後は、自分からヘルニコアを受けたいと依頼した。
ヘルニコアは2018年に出てきた新しい腰椎椎間板ヘルニアの治療法で、幹部に注射で薬剤を投入することで、ヘルニアの出っ張りを溶かしてくれるという方法である。詳しくは製薬会社の資料を参考に。
【ヘルニコアとは】製薬会社作のヘルニコアの使用方法
https://www.kaken.co.jp/wp/wp-content/uploads/medical_products1/2021/09/hernicore_tekisei202208.pdf
ヘルニコアを依頼したのは長い間痛みが取れず苦戦をしていて、注射や薬ではどうにもならない気がしたからだ。
ヘルニコアは日帰りか1泊入院が基本となっている。
体への負担は無いため、日帰りでも問題ないとする病院もあったり、接種後に何か起きたときのために1泊は入院して帰るのかのどちらか。
自分の行ったところは1泊入院だったので、泊まって帰った。
第一期ヘルニア エピローグ
ヘルニコアを打った直後は特に何も変わりが無く、確か1ヶ月くらいたっても体感はあまり変化が無かった。
「これも効かなかったらどうしよう」
と思っていたのだけど、1ヶ月過ぎたあたりから徐々に痛みが引いていき3ヵ月たったら完全に痛みが引いていた。
そうして、私は腰椎椎間板ヘルニアに勝利した。
~第一期 完~
第二期ヘルニア
きっかけは飲み会
ヘルニアを患って4年、ヘルニコアを打って3年たったある日。
相変わらず腰を庇いながら生活していたのだけど、油断してしまった。
飲み会があり、座敷+座布団のタイプの席だった。
座布団も薄くて何も下にひかずにちょっと変な体制で2時間ほどの飲み会をやってきた。
翌日、ギックリ腰っぽいなという感じで腰が固まっていて、腰やっちゃったなって思っていたが、急性的な感じでそんなに重く考えてなかった。
そうして1か月くらい経過したら、4年前のように痛みが腰から足に降りてきた。
「ああ、またか」
あの悪魔が憑いたのが、わかった。
大病院へ通院
4年前のあの痛みと全く一緒だったので、ヘルニアと決め打って前回の大病院に通院することにした。
3ヵ月で8割治るという一縷の望みをかけて、痛み止めを続けて様子を見た。
今回は前回やらなかった、神経根ブロックという硬膜外ブロックよりも効き目が強いけど、痛みも強い注射に3回もチャレンジした。
こんなにやったが、今回も3か月の間に8割は自然治癒する8割組には入れずに、3ヵ月たってもずっと痛かった。
MRI画像はこんな感じで、下から2番目がボコっと出ている。これが悪さをしている。
またヘルニコアを打てばいいじゃんって思っている方。自分もできるならそうしたかった。
ヘルニコアの使用方法の冊子をよく読んでいただくと、アナフィラキシーの可能性が否定できないため、一生に一度だけ可となっているのだ。
前回一生に一回のヘルニコアを使ってしまったため、今回は打てる手が手術しかなかった。
手術へ
そうは言っても4か月たって、症状として改善の見込みはなさそうなので、ここは思い切って手術に踏み切るしかない。
手術ってどう思いますか?って感じで切り出したら、さすが腰専門の脊椎外科だけあって、手術が決まるのは早かった。
手術が決まれば、日程の調整をして、奥さん連れて入院と手術の説明を聞いたら当日まで特にやることなく終了。
手術前日 入院1日目
入院は手術日の前日から。
入院前日は特にやることなくて、手術に関する各種説明を聞いてサインしていたら終わり。
仕事するかなと思ってたけど、やる気にならなかったのでずっとシレン6をやっていた。
手術前の体のコンディションはこんな感じ
足の痛み:3~5
おしりの痛み:2
腰の痛み:4~6
足の痺れ:0
手術日 入院2日目
手術当日の朝6:30に起こされて、7:00までにうんこ出なかったらカンチョーですよって言われたので、急いでうんこをした。
そのまま、手術日はご飯も無しなのでシレンをして待っていた。
13時からの予定だったが、緊急手術が入ったらしく15時からに変更になったので、めっちゃお腹がすいていた。
15時になったら、手術着に着替えてくださいと声をかけられて手術着に着替えて手術帽子とふんどしをもって手術室に向かった。
手術室につくと急に準備のギアが上がって、手術台に寝るように指示される。
ヘルニアのため、寝れないっすと言うと楽な姿勢で大丈夫という事で楽な姿勢で寝る。
その後は酸素マスクみたいなものをつけられて、薬入れますからゆっくり呼吸してくださいと言われて、3秒で寝た。
「終わりましたよー」
という声で起きて、先生からずるっと取れましたよってヘルニアの取った部分を見せられた。が、意識が朦朧としていたのであまり見えなかった。
その後も意識が半分しかないくらいの状態で病棟まで戻されたが、とにかく寒くてふるえているような感じと、体に力が入らずに寝がえりを打ててないからなのか、とにかく体が痛くてつらかった。
そんな中なので、サクッと寝たかったのだけどなぜか全然寝られずに1時間おきに起きるみたいな感じでつらかった。
手術後1日目 入院3日目
寒い中何とか朝まで過ごした。この時が一番つらかったかもしれない。
無事に起きると、徐々に体に刺さっていた管を抜いてくれて午後にはほぼすべての管が抜けた。
術後1日目のゴールは一人で歩けることなので、歩いてトイレに行ってみた。
術前も歩けたのでまあ歩けるのだけど、革新的に良くなっているのかというとそうでは無いことがわかった。
相当暇なんで、ゲームでもYoutubeでも勉強でも普段やりたいことをやればよいのだけど、痛みがあるとやる気がしない。
趣味というのは意外とパワーが必要で、元気かつ時間が無い時にやったほうが面白くできるのかもしれない。
これ読んでいる人で、趣味は老後にって思っている人がいたら老後にはそんなパワーは無くなっていることを伝えておく。
術後の痛みメモ
腰:腰の痛みは減った
太もも:術前とあまり変わらない
ふくらはぎ:術前とあまり変わらない
足:足先に正座した後のようなしびれがある感じ。
手術後2日目 入院4日目
相変わらずなかなか寝れない状態で術後2日目を迎える。
朝から普通にご飯を食べて寝て過ごす生活。昨日と今日は土日なので病院の基本的な機能もお休みなので、リハビリについても特にやることが無い。
痛みが取れないのは気になるので、ネットで「ヘルニア 術後」なんて検索してもGoogleさんのYMYLという方針のせいで個人の感想を述べているブログが全く検索対象にならない。
100歩譲ってそれは良いとしても、整骨院や大体医学みたいなものは医学専門家と判断されているのかめっちゃひっかかるので、結局ノイズだらけで欲しい医学的な情報にも引っかからないのが全然ダメ。
術後の痛みメモ
腰:腰の痛みは減った
太もも:術前とあまり変わらない
ふくらはぎ:術前とあまり変わらない
足:足先に正座した後のようなしびれがある感じ。
手術後3日目 入院5日目
3日目には繋がれていた管が全て取れてやっと通常に戻った。
3日目の朝に執刀医の先生が訪ねてきて、傷を見ていつでも退院可能という事を話してくれた。
ヘルニアの痛みは変わってなのだけど、入院していてもやれることは無いのかなと思って退院許可が出たのだろうなと。
入院期間は全身麻酔の影響が落ち着いて、ヘルニア的には歩けていたら緊急性が無いとして終わるのだろう。
今回の手術はPELDという術式でやったのだけど、病院によっては局部麻酔でもできるところはあるっぽい。
なぜ全身麻酔でやるのかというと、脊椎の手術なので局部麻酔にすると患者が動いてしまったときにちょっと隣の神経を傷つけるだけでも動けなくなるリスクがあるので、全身麻酔にしているのだろう。
おそらく、痛みや傷的には局部麻酔でも良いのだろうと思われる。
実際、傷についてはまったくのノーダメージなのでそこの心配はない。
手術後4日目 入院6日目
朝起きると足が痛くて大変だった、手術前と全然変わっていないというのはすこしげんなりする。
まあ、今までは治らないんじゃないかという絶望しかなかったのだけど、曲がりなりにも出っ張っている部分は取れたわけなので、ここからの治癒は期待できるだろう。
手術後5日目 入院7日目
今日は退院日なので、朝に先生と話した後はさらっと帰宅。
まだ電車に乗る気持ちじゃなかったので、タクシーに乗って帰った。
術後のコンディションはこんな感じ。
足の痛み:4~6(+1)
おしりの痛み:2(±0)
腰の痛み:2~4(ー2)
足の痺れ:3(+3)
第二期ヘルニア エピローグ
これを書き始めたときは、手術でさらっと治るつもりだったので、完全に勝利したと書く予定だったのだけど、痛みについてはほぼ変わっていない。
もしくは足にしびれが付与された分だけ損まである。
そうして、私はこれからも腰椎椎間板ヘルニアと戦うのだ。
~第二期 完~
痛みとしびれの経過について追記
手術から約1ヶ月過ぎた1月11日現在の状況は、良くなってます。
〜3週間
手術前にはなかった何もしなくても足が痛い状態になって結構絶望していた。
ただ、この痛みは痛み止めが効いたのでタリージェとトアラセットを飲んだらある程度良かったので薬飲んで祈っている感じ。
足の痛み:4~6(+1)
おしりの痛み:2(±0)
腰の痛み:2~4(ー2)
足の痺れ:3(+3)
3週間〜
なんか3週間くらいだったら徐々に痛みが落ち着いてきた。
やっと手術の効果を実感できた。
足の痛み:2(−3)
おしりの痛み:1(±0)
腰の痛み:2(ー4)
足の痺れ:1(+1)