EM Night Fukuokaを開催しました
2024年4月25日、ヌーラボ福岡オフィスにてEM Night Fukuokaを開催しました。AWS、クアンド、トイポ、YAMAPを含むマネジメントに携わっている皆様と新年会をする機会があり、そこでマネージャー職として仕事をしていた私がマネジメントに関する悩みなどを話していたところ大変盛り上がった事が発端でした。これはイベントにしてみると参加したい人が多いのでは?となりまして、今回開催する運びとなりました。
LTのレポート
新米 Engineering Manager 始めました - 株式会社YAMAP 落石浩一郎氏
マネジメント業を情報収集、意思決定、ナッジング、ロールモデルに整理して考えると、何もしていないわけではないことに気付くことができるとのこと。書籍「エンジニアリングマネージャーのしごと」で紹介されていましたが、私も改めて日々のふりかえりで意識してみようと思いました。
いいたいことちゃんという - 株式会社トイポ 立石賢吾氏
誰かに対して思っている、「この人技術を勉強する姿勢がすごいなあ」、「いつも周りをサポートしてくれているなあ」といったポジティブな感情も思っているだけでは伝わらないので普段から伝えると良いとのこと。また、ネガティブ、ギャップ、スパイシーフィードバックについても、「いいたいことをちゃんという」ために「いいたいこという準備をする」のが大事ということでした。ダメ出しではなく、こうあって欲しいという期待を伝える伝えるような言い方をするなどといったテクニックがあるそうです。ちょうどヌーラボでもフィードバックする研修とフィードバックを受ける研修を行ったところだったのでホットなトピックでした。
私がエンジニアリングマネージャになったワケ - 株式会社ヌーラボ 脇元立氏
脇元さんからはいつもいろいろなことを学ばせてもらっているのですが、炎上プロジェクトの経験などからその知見が生まれていたと知りました。 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。私は経験から学んでしまったが、皆さんがそんな目に遭う必要はない!」とのことです笑
評価制度はじめてみた 株式会社クアンド 中茂久也氏
こちらもとても関心があるテーマでした。クアンドさんはメンバーが20名ほどいらっしゃいます。評価制度なくてもうまく回るんじゃないかとも考えたようですが、将来人が増えた時のために導入したそうです。確かに人が増えてしまうと制度も変えづらくなってしまうため、早いうちに導入してどんどん調整していくという方針は良いと思いました。他にも、興味深かったのは各メンバーの等級を公開していることでした。他メンバーを見てイメージがつきやすい、評価者に説明責任が生じるため、より慎重に真剣に取り扱うことができるとお話しされていました。
EM完全に理解したと思ったけど、やっぱり何も分からなかった話 - チャリチャリ株式会社 蛭田慎也氏
2020年2月から現在の会社(社名変更などはあり)でバックエンドエンジニアから始まり、気づいたらEMになっていたという蛭田さん。EMとして良かったことは、サービスが成長していること、組織が存続していることを挙げていました。一方苦労した話としては、採用、業務委託メンバーのマネジメント、評価・フィードバック、フルリモートでのコミュニケーションなど、私としても大変共感できるものでした。
福岡から小樽へ、 1400kmのマネジメントの旅 - ラテラル・シンキング株式会社 福井正寿氏
メンバーにとって技術的に何が評価されるのかが分からないといった問題を解決するためにテクニカルスキル評価表を作成されていました。メンバーにとっては経験の棚卸しや評価が分かりやすくなるメリットがあり、マネジメント側ではメンバーのスキル傾向の分析ができ、人材配置などの検討材料に使えるそうです。ヌーラボは評価には使っていませんでしたがスキルマップを作成して可視化する試みは行なっているチームもあります。実際の評価運用はこれからということなので、また後日談を聞いてみたい内容でした。
パネルディスカッション
ドリンクスポンサーもしていただいたAWSの三室さんがモデレータを務めてくださり、トイポ立石さん、クアンド中茂さん、YAMAP土岐さん、ヌーラボ吉田がパネラーとして参加しました。
Slidoを使った「どのテーマが聞きたい」というアンケートでは、教育、社内コミュニケーションなどへの関心が高いようでした。教育に関しては私からはマネージャーの教育をどうしている?と投げかけましたが、ここはどの企業も悩んでいるポイントのようでした。社内コミュニケーションではリモートワーク環境下でGatherなどのツールをどのように活用しているかなどの議論がなされました。
他にも評価制度、採用時のカルチャーフィットについて盛り上がったり、成果泥棒、評価制度ハックなどのドキッとするような内容も出ていました。
懇親会
懇親会では各所で立ち話のグループが出来て、マネジメントに関する話を活発に行っている、とても熱量の高いイベントになりました。いつもより長めの懇親会を終えて、無事にイベントが終了しました。
イベント開催後にアンケートをとりましたが、こういうジャンルのイベントがなかったので最高だった、今までにないイベントで楽しかったなどといった声をいただきました。もっと深い議論をしたい!という回答もありましたので、次回はワールドカフェなど参加型のイベントにするのも良いなと、すでに開催が楽しみになっています。ご登壇、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
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