“エクセルで ダメよ結果と にらめっこ” 「先行指標」とうまく付き合う方法
" あなたのチームは、結果ばかりに目を奪われてませんか?"
”先行指標を追うべきでは?”
というお話です。
『 先行指標 』とは?
なかなか減らない体重に、、、ため息。
しかし体重計を毎日見ても、行動を変えない限り”結果”は変わりません。
ダイエットの話だったら分かりやすい私たちも、
日々の仕事では、同じような罠にたくさんハマっています。
レポート見ながら、売上実績と”にらめっこ”、、、ため息。
結果の確認は、大切です。
しかし、それだけでは足りません。
そこから、
優位な『先行指標』を見つけ、しっかり追跡することで、結果を変えやすくすることができるんです。
再度、ダイエットを例にして『先行指標』を説明すると、
「体重」は"結果"です。
『先行指標』とは、その"結果"に因果関係のあるであろう
「摂取カロリー」「運動量」などです。
つまり、結果となんらかの因果関係があり(またはあると推測され)、結果よりも先にわかる指標が、『先行指標』です。
※ここでは分かりやすいように、先行指標に対して「結果」と表現してますが、遅行指標という言葉もあります。
『先行指標』の効果
優位な『先行指標』を見つけ、追跡することができたら、効果絶大です。
なぜなら、
・より迅速にフィードバックを得られ、
・より早く行動を変えること
で、より良い結果が得られる可能性が高くなるからです。
『結果』を変えるには、『先行指標』を見て、行動したらいいんです。
そうです、『先行指標』を追いましょう!
でも、粒度を高くすると、とても大変という課題
『結果』と比べ『先行指標』は、
・計測が難しいため無視したくなりますし、
・短時間で急速に変わる傾向が強いので、管理が面倒で敬遠されがちです。
例えば、「今月の売上!」という結果だけを見る場合と比べ、
インサイドセールスの毎日の「リード獲得数」、
マーケティングコンテンツの「配信数」、
リアルタイム「来客数」
などの数値を毎日または毎時(短い時間軸で)、追っていくのとでは、
その粒度が格段に違いますよね。
粒度高く設定して追跡する、それはそれは大変です。
逃げたくなります。
しかしこうして、逃亡者が続出し、
チーム全員で目をつぶってやり過ごしてしまうんです。
チームのマネージャーとしては、
そうならないための”しかけ”を用意せねばなりません。
ここでは、実践できているチームはまだまだ少ない2つの取り組みについてご紹介します。
私がニューヨーク証券上場IT企業のマネジメントチームの一員として学び、実効が高いと感じた2つの方法で、今でも実践していることです。
(加えて、それで事業もしちゃっておりますので宣伝っぽくなりますが、あくまで”先行指標を追跡することが大事かもしれないインスピレーション”をお届けることが主旨でございます。)
チームで『先行指標』とうまく付き合うアイデア2選
1.先行指標ブレスト(定時開催)で見直し。
「先行指標見直しブレストミーティング」を定期的に実施する。
”先行指標を疑って見直す機会”を設け、現行の先行指標について徹底的にデータを使って効果検証し、もっと優先すべき新しい先行指標がないか?
をディスカッションします。
現在の先行指標のどれを優先するのか?
何か重要な先行指標を見逃してはいないか?
など、チームの目標や優先順位、外部環境は常に変化していくものなので、それに合わせて見直す必要があるからです。
”定期的に”という点もポイントで、忘れないように健康診断を実施することよる予防効果が期待できます。
さらにただのミーティングではなく、”ブレスト”ミーティングを推します。
経験上、革新的で優位な先行指標は、自分一人の考えでは思いもしなかった想定外なものであるケースが多いのです。
私は、やっぱりチームってスゴいなあと感じた瞬間を今でも思い出せます。
ですので、自由に意見できるムードで、量を求めて発想を膨らますことができるブレストをオススメします。
ときには、同じチームメンバーだけでなく、外部の人にも協力いただき、新しい発想を得るチャンスを増やすのも良いですよ。
2.データダッシュボードで追跡。
先行指標は、短い時間で急速に変わります。
ですので、頻繁に指標をチェックできるような環境を整えることも忘れてはなりません。
いつでもリアルタイムなデータを、手間なく、瞬時に確認できる ”データダッシュボード”は、役に立ちます。
先行指標の”今”をリアルタイムに表示し、遅れ情報を許しません。
チームには、追うべき複数の先行指標があります。
いくつかの先行指標を一つのボードに集約することにより、さらに多くの情報を瞬時に確認することができるため、より早く正確な意思決定に繋げられます。
見るだけなので、瞬時かつストレスフリーです。
該当するスプレッドシート(エクセル)を探し、何回かのクリックを経て、表から数字を読み取る必要がありません。
チームで活用すれば、組織全体の業務効率の向上は必至です。
チームがいつでもどこでも何回でも確認できるよう、
オフィスの大型スクリーンに常時表示できるようにしたら、
さらに効果倍増ですよ。
おわりに
先行指標についての理解は高まったでしょうか?
似たような指標ワードに『KPI』があり、ポピュラーでよく使われます。
しかし、先行指標の方が、より時間軸が前寄りで、未来を変えられるパワーがあるように感じられます。(私だけではない、、、はず)
IT/デジタル化によって、捉えづらく測りづらかった先行指標をデータ化することが世界的に簡単になりつつあります。
競合企業に遅れを取らぬよう、競争優位な先行指標を追跡し、、、
先制しましょう💪
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