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身近な英語・英語学・英語学習メモランダム

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大学生向け英語の教材、英語や映画や音楽が好きな人向けの英語にまつわるコラム、英語の教員が考えていることあれこれ、に関する記事を集めています。
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#英語

オーティス・レディング "Try a Little Tenderness" ソウル・ミュージック、ソウル・イングリッシュの唯一無二の魅力

表紙写真 筆者所属の塚本一美Vocal Jazz教室の楽譜 Otis Redding 亡くなって56年魅惑し続けるOtis Reddingは1967年に飛行機事故で亡くなりました。 多くの方々にとって初めて聞く名前かもしれませんが、代表曲の一つ"The Dock of the Bayは今でも耳にしたことがあると思います。生前リコーディングされ、亡くなった翌年の1968年にリリースされた大ヒット曲です。 亡くなる直前にブレイクしていたのが"Try a Little Ten

今すぐ使える英語授業プラン! ビデオを使って発信する

英文科や英語学科などで英語を専門に学んでいる大学生はともかく、それ以外の学生が英語を学ぶ必要があるのか(特に必修で)について、いろんな意見があるのはわかります。必要、不要それぞれの議論を聞くと、ごもっとも、と思いますが、個人的には「必修でやった方がいいんじゃない?」という考えです。私にとって、英語を身につけたことは自分の人生で数少ない「本当にやってよかった」と思うことの1つだからです。 私は、大学の学部は国語国文学科で、米国の大学院でTESOL(英語教授法)を学んだ後、一旦

今すぐ使える英語授業プラン! YouTubeビデオで"考えて学ぶ"

大学の英語の授業で使う教材は、英語という言葉だけを教えるものではダメだと思っています。どんなに完璧な英語を話したり書いたりできるようになっても、自分が言いたいことがなければ意味はありません。 では、いろんなことを知って、色々考えながら言葉を覚えるにはどんな教材を使ったらいいか。もちろん、ネットに無尽蔵にある動画を使うのが一番だと私は思います。リアルで新鮮であらゆるテーマから選ぶことができ、多様な英語にも触れられるからです。 そこで、私が授業で使っている"教材"をご紹介する

【今すぐ使える英語授業プラン! YouTubeビデオで"考えて学ぶ"】Robin Greenfieldの30 Days of Wearing My Trash in Los Angeles

30 Days of Wearing My Trash in Los Angelesで学ぶ 今回授業で使うのは、米国の環境活動家、Robin Greenfieldのビデオです。 彼は、自給自足でゼロ・ウェイスト(zero waste)の生活をして、講演活動も活発に行い、social mediaでさまざまな発信をしています。 2016年に、New Yorkで、1か月間自分が出した全てのゴミを身につけて生活するTrash Meというプロジェクトを行って話題になりました。そして、

【今すぐ使える英語授業プラン! ビデオを使って発信する】Elevator pitchは、本当のことを具体的に簡潔に

Flip(旧Flipgrid)を使って行う大学の授業プランを紹介しています。 Elevator pitch(elevator talk, elevator speechなどの言い方も)は、宣伝のための短いスピーチ。発祥は諸説あるようですが、1980〜90年代ごろに米国で使われ始めた手法です。エレベーターに乗り合わせた相手に、商品やサービス、あるいは自分自身を、降りるまでの30秒程度で売り込むスピーチで、どれだけ簡潔に的確にセールスポイントを伝えられるかが重要です。 授業で