世界の いろ。


『おちる』

色のない しずくは ただ光っていた。

自信がない。

いつもそうだ。

自分に自信が持てない。

言葉を話すのは、私を見つけてと言っているみたいでずっと苦手だった。

正確には、日に日に苦手になっていった。


音の中で 息を 止めたように 静かに目を閉じる。
私は 何がしたいのだろう?

世界のイロイロを綺麗ダと思えるようになったのはいつからだっただろうか…。

それを 大人になれたね と言われたら何故か少しだけ胸が痛む事は考えないようにして、笑顔を探すのだろう。

いつだって、些細なきっかけは だれか の人生を動かしてゆくのだ。

私もそうであったように。


おちる、

『おちてゆく。』


形までは好み選び望んだモノではなくとも


おちゆく先くらいは自分で選びたいと。

自分で探したいと。


自分がつくりたいと。

思う事は、

『間違っているだろうか?』


世界の いろ は簡単には変わらない。

カエラレナイ。

聞きなれた、ありふれた言葉、
何度も誰かが言ってきたようなお話を続けて、

『自分をなくす。』

それを悪いと責める権利など私には勿論ないのだけれど。

何度も思い描きは散っていった全てが

いろ の ない 世界が

すべて  『無意味なモノ』であったと

馬鹿にされ笑われたくないのは、正しいと言えるのだろうか。


私は、ここで生きていた事。

私は、ここで生きていく事。


私は、どう頑張ろうと私にしか成り得ないという

当たり前で残酷にも思える答えは、ただ鼓動を早める。


心臓は 揺れる。

その全てが わたし であるということ。


それは、 決して美しいばかりではない

透明をうつした。


世界のいろは未だ、わからない、

なのに今日も綺麗な 透明を


世界は求めていた。ただ、ひたすらに。


そして、私たちは眺め縋っていた。


喉を枯らしながら欲しているのだ。


嗚呼、痛みとは 何故 学ばないのだろうな。


それで?一体 何 が欲しいというのか?


私たちは。


そもそも世界とは


『 何処 にあるって言うのか?』


この世界に

いろ は ない。


それでも、明日になり時間は過ぎる。

ただ美しい偶像がまわり

続けてゆくのだろう。


いろ だけ を取り残して。

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