エネスクのヴァイオリン
オペラ「エディプス王」、スフィンクスの場の怪しい魅力に誘われてエネスク自身のヴァイオリン演奏を聴き直した。
ベートーヴェン「クロイツェルソナタ」(1952)、技術的衰えからの音程の不安定さだと指摘(誤解)する向きがありますが、私もこれは意図的な表現だという意見に賛成したい。凄い音楽です。めちゃ分かりやすく言う努力をしますと、ピアノがヴァイオリンよりちっさい楽器に感じられる。
音楽表現として音程を少し低めにとったり、逆に高めにとる事で際立たせたり。作曲の際には四分音を使うようになったのも目的は一緒なのだと思いました。
今ならこちらの曲、「ヴァイオリンソナタ第三番 ルーマニア民謡の特徴による」も少し理解出来るかも。
見つけてしまった。新しい音源でこちらも併せて、コパチンスカヤ。
勿論バッハ無伴奏が有名ですがもう一つだけ挙げるとすればメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、
第二楽章のみですが余りにも素晴らしいので。全曲は残ってないのが残念ですけど代わりに、
イザイの弾く第三楽章がありました。これも凄いですよね。