グスタフ・マーラー(1860/7/7 - 1911/5/18)の交響曲第二番「復活」
無理くりクレンペラーと比較する企画第二弾、マーラー交響曲第二番で。
1951年7月12日のアムステルダム・コンセルトヘボウとのライヴ録音はヨー・フィンセントとキャスリーン・フェリアが独唱。
フェリアはクレンペラーの振る舞いを恐れ苦手としていたと伝えられていますが、この演奏はおそらく躁状態にあって周囲が扱いに困ってたであろうクレンペラーの凄演です。
ロウヴァリのライヴ録音、颯爽と早めのテンポ感覚が意外に似てる。
特徴的と思うのが第3楽章スケルツォのリズム感。ロウヴァリのが普通、標準的三拍子なのだろうが、なぜか2拍子目がつんのめって聞こえてしょうがない。実は逆で、これを聴いて初めてクレンペラーらの演奏では僅かに2拍目が長めにとられているんだろうと気づいた。もっと大袈裟にやるとウインナ・ワルツになるやつです。わかりやすいのはインバルでしょうかね。
インバル指揮のウィーン交響楽団のベートーヴェン第九という問題作について、お名前は失念したが独墺の劇場での経験が深い指揮者の方だったと思うが、通常の伝統的なフレージング、伸び縮みのない事を気持ちの悪い演奏と評していらしたのを思い起こします。インバルさん自身は全て意識的にやってるんでしょうね。
でついでに最も外見が違ってみえるテンシュテットを挙げておきます。
情念の持続がズッシリで、何度も聴きたくはないかもですが。