アワビさばいて食べてみたらHPが2になった
みなさん、貝食べてます?
おいしいですよね、貝。
このあいだはじめてアワビをさばいてみたのでnoteをかきました。
※ウニョウニョが苦手な方は注意してください。あと死んじゃう生き物がかわいそうな人も。
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最近、よくきまぐれクックの動画をよくみている。
お魚や貝やエビカニなどをさばいておいしく食べる有名なYouTubeチャンネルで、無心で見られるしとってもおいしそう。見ているうちに無性に貝が食べたくなって、あわびをスーパーで買って、通販で地元からもとある貝を取り寄せた。
魚はさばいたことはあるんだけど、貝ははじめてだ。あわびは比較的さばくのが簡単らしいので、やってみよう!
※このnoteは、そんな根拠のない全知全能感を得た私が軽い気持ちであわびに手を出してしまった後悔の記録だ。
活きアワビを買う
神楽坂のスーパーよしやで活きアワビを買った。
神楽坂はスーパーが少なそうなイメージを持たれるかもしれないが、坂上にはこのよしやと木村屋、まいばすけっとがあるのでまず困らない。
特にこのよしやは都内に何店舗かある割と高級志向寄りのスーパーで、生きたサワガニを売っていたりするパンチのある品揃えが気に入っている。
あと、魚系なら御徒町の鮮魚スーパー吉池も品揃えがエグいのでおすすめ。この間行ったらカメノテ売ってた。(本物の亀の手ではなく貝っぽいやつのほうです)
東京ではなかなかみないものがあるので面白い。なお、お値段はものによる(お魚って高いよね)。
ところで買った後に袋に詰めていて気づいたのだけど、このあわび、めっちゃ活きている。
ビニールにくっつきムニョムニョしてるのに気がついてぞっとした。
わたしはナメクジとかカタツムリとか芋虫とか、そっち系のウニョウニョしたやつが全般的に無理なのだ。
スーパーを出る17時。あたりにはすでに暗雲が立ち込めていた。
きまぐれクックはあっという間に捌いていたけど、かんたんとかどうとかという問題ではない気がしてくる。
とりあえず家に帰って、トレーからまな板に出してみた。
なぜか置いただけで貝から茶色い液体が出てまな板が秒で汚くなった。
(あっ、やっぱこれ無理なやつかも…)
はちゃめちゃに気持ち悪い。
しかもめっちゃ動く。ぬるぬる動く。
ネットの情報によると、まずはアワビの身の表面についた汚れをごりごりたわしでこすり取るらしい。
え?それわたしがやるんですか?古代中国の拷問…?かわいそうだょ。。
そもそも家にたわしとかないし、あってもこんなやべー物体には絶対に触りたくない。
そこでもう少し調べてみると、記事によってはまずアワビに塩をかけてしめる、という工程があるのがわかった。
身が固くなってしまうことがあるというのでおすすめしていないサイトもあったのだが、ウニョウニョのままさばくという選択肢はないのでまず塩でしめる案を採択する。
この時点で、テンパって取り落とした包丁を素手でキャッチして左手親指の付け根を切る。メンタルが限界。
割とざっくりやっちゃったけど、見ないふりしてティッシュで止血。あまり痛くないのはたぶんアドレナリンがでてるから。でも傷口がアワビに触れるとなんかバイキン入りそうで怖いので、ここからは片手での戦いになった。親指って手の中の主力選手なんですね。
すでにHPは15くらいになっているが、ここまできたらもう引けない。
たわしはなかったけど、未使用歯ブラシでゴシゴシしたらわりと綺麗になったので、可とする。
次に、殻の薄い左上の部分からナイフなどを入れて貝柱を切り離し、肝を傷つけないように引き剥がす。
貝ひもも同様に引きちぎる。
固いらしい口の部分(右端)と、肝の中の砂袋の部分を切り取る。体力が尽きてもはや写真もない。
本当はここから一つを刺身で、もう一つを酒蒸しで、最後を低温調理で煮アワビにしようと思っていたんだけど、低温で6時間かけて煮る元気はもちろんなかった。
手前から刺身、酒蒸し、肝、そして地元の貝。
刺身は飾り包丁入れてから切ると花が咲いたようにそりかえるってきまぐれクックで言ってたけど、全然反り返らなかった。
たぶんわたしが塩かけたせい。ごめんよ。
なんだかんだコリコリして生がおいしかったので、全部刺身にすればよかった。丸ごと食べるとなんか罪悪感あるし。
次は全部さしみにしよう。
…いや、もうやらない!!
なぜなら、アワビよりおいしいのは楽天でお取り寄せした地元の貝だったからです。
まだ活きてる状態で届いた。
これを
こうして
チャンバラ貝という貝なんだけど、本当においしいのでおすすめ。楽天で買えるしウニョウニョもしない。
寄生獣のミギーににてるっていわれてる貝みたい。言われてみたら目玉と爪が似てるかも。
寄生獣は、個人的には漫喫でバイトしてた時代に読んだけど最後どうなったのか思い出せない漫画シリーズとして月光条例と並んでランクインしている。こいつはもう死んでるけど、活きてたらもっと似てるのでみてみてね。
茹でてる時に上のほうの貝とずっと目があってたのはちょっと怖かった。でもやっぱり地元はいい。
愛媛南部や高知では、お祝い事や仏事の時にこういうごちそうを全部ぶち込んだ皿鉢料理とか寿司や刺身を食べながらお酒を飲みまくるんですが、最高です。イメージはクソでか新鮮おせちって感じ。画面右端がチャンバラ貝です。
とってもおいしいので、ぜひアワビをさばく前にたべてみてね。