【3D酔いしない】心落ち着くPCゲーム
Steamウィンターセールだ!
プレイスキル皆無、3D酔いの激しい私がおすすめするPCゲームを順不同で紹介していく。同じ境遇の方のゲーム選びの参考になれば嬉しい。
(逆に、私におすすめのゲームがあればコメントいただけると助かります…)
私がゲームに求める条件
高度なプレイスキル不要
3D酔いしない(=基本2D、視点操作少)
非ゲーミングPCで動く
飲み物片手にまったり楽しめる
小説のような余韻の残るしっとりゲー
もしくは、何もかもぶっ飛んだバカゲー(しかし、3D酔いしないバカゲーって少ない…)
ちなみに私がどのくらい「アクション」が苦手かというと、以下の実況動画の24分50秒あたりを見てほしい。(※リビングデッドの会というサークルでゲーム実況をしています。)
整理整頓の喜び:A Little to the Left
目の前の大掃除に目をつむり、整理整頓の楽しさに溺れよう。
(※上記トレーラーはswitch版のもの)
A Little to the Leftは、整理整頓の楽しさを味わい尽くせるパズルゲーム。ルールの説明は皆無で、直感的にオブジェクトの並びの法則を見抜き、マウスで並び替える。
ひらめけば数秒でクリアできるステージもあり、サクサクプレイが可能。それでもボリュームたっぷりのステージ数で、全編クリアまでに3時間ほど楽しめた。
工具箱や引き出しの中など、まさに整理整頓そのもののステージもある。ぴったりハマったときの爽快感が気持ちいい。
と同時に、本ゲームはときどき猫ちゃんのお邪魔が入る。整頓中の小物を片っ端から動かされ、部屋を荒らされ物を壊されるが、ついニンマリしてしまう。
パステル調のやわらかなタッチのデザインは、子供向けの絵本というよりはお洒落な絵葉書という感じ。温かい飲み物を片手に、鼻歌まじりに楽しみたい。
小気味よい朝のルーティン:Behind the Frame
Behind the Frameは、ジブリ風のアニメーションに心惹かれる、ポイント&クリックゲーム。
(※上記トレーラーはswitch版のもの)
主人公は画家。どこかに行ってしまった絵の具を探しつつ、日々絵画を完成させていく。クロッキーの練習に、隣の建物に住む老画家の様子を、毎日デッサンする。
パズル要素はあれど、難易度は高くない。プレイ時間は2時間ほど。
一方、このゲームの本質はプロットだ。夢を追う画家の、寂しくも暖かいストーリーは、短い構成ながら小説のような読後感に包まれる。全ては語られず、考察しがいのあるゲームだ。クリア後の追加Chapterでは、アナザーストーリーも楽しめる。
個人的なお気に入りポイントは、画家の毎朝のルーティン。主人公は毎朝、お気に入りのカセットをかけ、食パンと目玉焼きを食べ、コーヒーを淹れてからキャンバスに向かう。
ジブリの描く食べ物の描写がたまらないように、本作の朝食も魅力的だ。しかしそれだけでなく、ルーティンを段取りよく済ませると、有意義な朝の時間を過ごせたときの多幸感のようなものも感じる。このルーティンは、ゲームのテンポの良さにも貢献しているように感じる。
Steamでは無料のデモ版(本編のChapter 1)があるので、気になったらまずはプレイしてみてほしい。
荷ほどきで紐解く人生:Unpacking
これは本当に最高。以前noteも書いた。
(※上記トレーラーはswitch版のもの)
舞台はある人物の引っ越しの直後。ダンボールを開き、部屋に荷物を配置していく、没入感のあるパズルゲームだ。
クリアまで2時間ほどだが、荷物の置き場の自由度の高さや、小物の小さな仕掛けにより、何度遊んでも楽しい。
プレイヤーは何度も引っ越し作業をさせられることになるが、荷物の持ち主はずっと同じ人物。変わりゆく荷物と、変わらないが古ぼけていく荷物から、持ち主の人となりや人生を垣間見ることができる。
語られない、それがいい:The Almost Gone
パステルカラーのかわいいデザインだが、ストーリーはじっとり重い、謎解き脱出ゲーム。
(※上記トレーラーはswitch版のもの)
客観視点のナレーションはほぼなく、あっても意味深なものばかり。家の中の荷物をクリックした際の主人公のコメントを通じて、主人公が置かれた境遇を推察していく。
どうも主人公の家族は最近関係が悪く、第一幕の直前に「何か」が起こったらしい。しかし本作では多くは語られず、主人公も全容を把握できないまま、物語はあっけなく幕を閉じる。
煮えきらなさに若干もやもやしつつも、プレイ後の考察が捗る作品だ。
家族系の重い話が続くので、苦手な方はご注意を。Steamでは第一幕のみ、無料のデモ版でプレイできる。
フクロウさんと過ごした日々:When the Past was Around
大切な人と過ごした思い出を振り返る、ポイント&クリックゲーム。傷ついた心が長い時間をかけて修復されていく様子を、言葉少なに、優しいイラストとバイオリン基調の音楽で描いている。
起伏が穏やかな、しっとりとした洋画を見ているような、切なくも優しいストーリーに惹きつけられる。パズル要素も作り込まれていて、ゲームとしても楽しめた。プレイ時間は2〜3時間ほど。
Steamでデモ版が無料で楽しめる。
低スぺPCでも動いた(横転):Euro Truck Simulator
大型トラックの運転手になって荷物を運ぶシミュレーションゲーム。ヨーロッパの郊外を、ゲーム内ラジオを聞きながらのんびりドライブできる癒やしゲー。
しかし私と上記動画の友人は高確率で横転し、レッカーのお世話になって荷物を台無しにする。まったりどころかサバイバル。
フィルターや天候を選べる写真撮影モードがある。青空の下、颯爽と走る大型トラックも、派手に横転した大型トラックも写真に収められる。
だんだん大型トラックが可愛く見えてくる。
謎解きは友人を沈めた後で:The Past Within
Rusty Lakeの新作にして初の二人協力ゲー。それぞれの端末で違う画面を操作し、お互いにボイチャでヒントを出し合いながら進む謎解き脱出ゲームだ。
Rusty Lakeシリーズについては、以下のnoteでも紹介している。ストーリーの考察がはかどる、しっとり奇抜なポイント&クリックゲームだ。
シリーズにはかなりの数があるが、ストーリーを理解しつつ手っ取り早くやりたいなら、本作と直接つながりのある「Rusty Lake :Roots」をプレイしておくと良い。
私はこのために友人を数ヶ月かけて沼(池)に引きずり込んで、準備万端でリリース日を迎えた。プレイ前は友人の準備も抜かりないように。
いつものRusty Lakeらしい、ダークでシュールな謎解きも魅力だが、ボイチャでなかなか伝わらないもどかしさも、本作の醍醐味だ。プレイ後は、他人のプレイも見てみたくなるもの。
友人とたぶん日本語圏で最速?の配信をしたので、ぜひご覧になって欲しい。
年末にかけて行われたARGにも、友人とばっちり参加した。
余談だが、本作は日本語圏の人気実況者たちが続々と配信をし始めていて、Rusty Lakeファンからすると嬉しくてたまらない。広まれRusty Lake!公式から春に何か発表があるらしいぞ!
友達は実装してない:Unrailed!
オンライン協力で、できるだけ線路を長く引くゲーム。友達はゲームに含まれていないので、早急に友達を作ろう。
最大4人でプレイできる。与えられるタスクは、山を切り開いて石材集め、森を切り開いて木材集め、レールを引き列車の進路を決めることだ。
しかし時折、水辺に橋をかけたり、暴走するエンジンに水をかけたり、進路上の邪魔者をしばいたりすることも必要だ。
特定の課題をクリアしてポイントを貯めると、列車をアップグレードして、様々なお役立ち機能を追加できる。ダイナマイトが作れる荷台を導入すれば、ダイナマイトで山や森を一気に爆破することもできる。
全てキューブで構成されたデザインも、可愛らしいBGMも心地よい。だらーっと雑談をしながら遊べるのが魅力だ。まぁあんまりのんびりしてると列車が脱線してしまうのだが。
ソロプレイも、オンライン野良プレイも可能だが、やっぱりリアル友人とボイチャでわいわい遊ぶのがおすすめ。
滅びた村で育つキャベツ:Banished
誰が呼んだか、中世版シムシティ。慣れるまでは冬にバタバタと人が死ぬが、こつこつとやれば食えるようになる、ストラテジーゲーム。
私の初見プレイ時は、食物の量産が間に合わず、人が全て死んだ村でただキャベツが育つのを見守る羽目になった。なんで育つ途中で食べないのさ。
食物など物資を生産する段取りを整え、派手な演出もなく、静かに人の営みを見守る。非常に地味だが、ぼーっとやるには良いゲーム。
転落?否、元に戻っただけ:Gettimg Over It with Bennett Foddy
言わずとしれた壺おじ。壺に入ったおじさんを山頂まで導く、理解も操作も難しい高難易度ゲームだが、妙に洒落ている。
操作ミスして落下すると、ナレーションやBGMが煽ってくる。これにイラッとさせられるわけだが、シェイクスピアの引用だったり、センスのいいジャズだったり、意外と悪くない。
最初はギャーギャー言わされることになるが、プレイを続けていると、だんだん一喜一憂しなくなる。人生ってこんなもんだよね。どっしり構えて生きよう。…なんて思えてくる。悟りか?
友人とボイチャでもしながら、ぼーっとやるのがおすすめ。
おわり
他にも紹介したいゲームがあるが、力尽きたのでこのへんで。良いお年を。
・大人の仕掛け絵本:Gorogoa
・ドーナツ(が)もぐもぐ:Donut County