神様の要らない日曜日

あなたがいてくれるだけで
どんなに心強いか
お休みの日を指折り数えて待っている
数字を覚えたての幼子のように
カバン持とうか
足元気を付けてね
よちよち歩きの子どもを連れてるみたいに
がっしり手を繋いで私の心配ばかり
そんなに頼りないかなあ
あなたがしっかり者なだけかもね
空が綺麗だね
昼の月は儚げだなあ
独り言のように
読み聞かせるように
あなたはゆったりしゃべり続ける
その言霊に守られて
神様の要らない日曜日
いつまでこうして手を繋いで
デートしてくれるって尋ねたら
おじいさんの真似をして
ほら、お茶しにいくぞ！
だって
信じてるからね
神様にすがらせないで
あなたがいてくれるなら
それだけで森羅万象は完成するのよ
ケンカしちゃったときには
必ず私から謝るから
一人じゃ何もできない私を許してくれる？
今にも消えそうな真昼の月に祈った
ずっとずっとこれからも
神様の要らない日曜日