看護師1年目休職した時のこと
私は第一希望の総合病院に就職が決まり、配属先も私の希望通りでした。
憧れのナース服に袖を通し、胸を躍らせ初めて出勤した日は頑張るぞとやる気に満ち溢れていました。
先輩ナースに付き、毎日ケアやカルテ入力、疾患について少しずつ学んでいきました。
家に帰ってからも何度もイメージトレーニング、メモの振り返り、疾患学習をしていました。
ただ少しずつ感じていたのは実習で見る現場と実際働きだしてからのギャップ。
私は配属先で働く前、実際にここで実習をしていました。
あの時ここでならやれると思った自分に言ってあげたい。
実習で行くのと現場で働くのは全く別物。
なんなら全く別物として最初から思った方が楽かもしれない。
だんだんと出てくる身体の異変…
配属されて数ヶ月経ってから、病院につくと毎回のように腹痛や下痢といった症状がでるようになりました。
夜も眠りが浅くなり、ぐっすり眠れなくなりました。
食欲がなくなり徐々に体重も減りました。
そんな時同じ配属先の同期が突然鬱病で休職。
悩んでいるような素振りを一切見せなかった同期。
自分のことで精一杯だった私は近くにいた同期の異変に全く気付きませんでした。
もっと同期と話していたら、もう少しお互いに頑張れていたかもしれない…
今とは違った結果になったかもしれない…と
私は余計に塞ぎ込んでいました。
もっと早く頼ればよかった…
私の配属先では教育係の先輩看護師1人、メンタルケアをしてくれるメンターの先輩看護師1人がそれぞれ新人についていました。
私はなかなかその2人に心をひらけず、自分でいつのまにか苦手意識をもって壁を作っていました。
教育係の方はママナース、メンターの方はまだ未婚で年齢も近い方でした。
メンターの方に今の気持ちを話したいと思っていた時一緒に残業をする機会がありました。
私の気持ちを全部話しました。
その方から
病院なんてどこでもあるだからここにこだわらなくていんだよ。
ここをたとえ辞めてしまっても働くところはいくらでもあるよ。
自分らしく働けるところで働けばいいんだよ。
そんな言葉をもらってからすごく心が楽になりました。
私の配属先はどちらかといえば急性期よりで毎日がバタバタでした。
もっとゆったりしたとこの方が自分にあうのか、何科が自分に合うのか、もう一度考えるきっかけになりました。
それから数ヶ月まだ逃げたくないと思い、日々の業務をこなしていましたが、よくお喋りしてくださる患者さんの家族から
体調大丈夫?ほんまはしんどいんちゃう?無理せんときよ、頑張りすぎたら看護師さんが体調崩すよ
といわれた。
今の私って患者さんの家族に心配される姿で働いてるのかと落ち込んだ。
自分の管理もできていない看護師なのかと悲しくなった。
メンターや教育係の方、師長さんとも話をし、一度休職することになった。
休職中に戻って同じ場所で働けるか何度も考えた。
通勤にも往復1時間、毎日バタバタで休憩も休憩と言えないような状態。
自分で負担を減らしていく選択をして働いた方が上手くいくんじゃないかと思い、私は自分があんなにも希望していた病院、配属先とさよならした。
自分らしく自分のペースで働ける場所を探そう。
そしてまずなにより自分が健康でいることを心がようと。
数年たった今でもこの選択が正解だったと胸を張って言える。
逃げることがカッコ悪いことじゃない。
自分を守ることが何より大切。