高校生のまるこ
だけど高校生になると今までとは違う人達と関わりをもつようになるのでまだそこで私は違う意味でうまく人と馴染めませんでした。普通にしているのに気持ち悪がられる。普通が分からない。始業式の後や授業が始まりだして、どうやってクラスの人に声をかけたらいいのか本当に分かりませんでした。思いきって声をかけてもシラーっとした目を向けられたり。どこかのグループに入れても家庭の中では相変わらず会話という会話がない家だったので会話の仕方が分からない。
テレビを見るときはみんなただただ黙って見るのが普通で、喋っていたら聞こえないから黙れ!と言われ、番組が終わって喋ろうとしたらそれぞれのしたいことに移動するので喋ることもほとんどなく。本当に今思い返してもな私のうちは変な家族ですね。
高校生になっても完全に浮いていたけど、さすがに私も少しは大人になっていたので回りに気を遣う。周囲に合わせるということを頑張りました。頑張った結果が愛想笑い。本当に楽しくて笑っていたときもあったけど大笑いしたことはほぼなく。今までのことや家に帰ってグチや不満を聞かされることを思えば6時間高校にいることはそんな肉じゃなかったので、ある意味幸せだなーと思うことができ、愛想笑いもあるけどニコニコと笑顔もできるようになりました。でもまあまあ、それでもやっぱり他者とは明らかに何かが違うからそこはどうやっても努力では埋められず。高校では問題を起こさず卒業というところまできたら、なぜか最後に婦女暴行に合いました。その相手は通っている高校の教頭。
まともに高校に行って他の人と同じことをしていて、普通が分からない私は人のマネを必死にして普通って言われている普通の人と同じ位置までこれたと思っていたらどうやらそうじゃなかったらしく。最終的にその教頭からまあまあけっこうなエグい目にあいましたね。事件にならなかったのは、そういう目に遭っておきながらその当時の私、その瞬間、被害に遭いながらどこか遠いところで私を俯瞰して見てたんですよね…。私今何されてるんだろうって。私がおかしいからこんな目に遭うんだ…。私が悪いからこんな目に遭うんだ…。って。
その後もちろん大騒動になりました。事実を伏せようとしてもクラスにすぐ知れ渡り、他の先生からは軽蔑され白い目で見られて腫れ物に触るような感じになり、いくら貰ったんだとかいくら要求したんだとか恨みがあるのかとか家庭の鬱憤を晴らそうとしたのかとかいくら出したら買えるのかって言った人もいましたね。先生に限らず生徒でも。どの年代かは分かりませんが。
親、母にももちろんその報告はすぐ入り。第一声が私を心配するよりも「恥さらしなことをしてくれた」という内容。何やかんやとものすごく罵倒されて怒られたことは覚えていますが正直今でも何を怒られたのかあまり覚えてません。父は私がされたことに真剣になって守ってくれましたがいつもの通り。真剣に怒り、真剣に心配し、真剣に守ってくれたけど私を守れば守るほど家庭での立場は悪くなり、「役立たずなもの同士気に入らないなら出ていけ!!2人で暮らせ!!」と言われる始末。
庇ってくれる先生やクラスメイトも嫌々なのが分かる。仕方なくなのが分かる。側に寄りたくない。関わりたくない。近付いたかと思えば興味本位や冷やかしやバカにしたくて近付く。そんな人ばかりでした。
そんなことがあったのに「こんなことで休んでどうするの?負けるな!!」と次の日にはなぜか学校に行かせた母親。学校側からしばらく休むように言われたけど行かないと怒られることを先生に伝え、私も行きたくなかったのにと伝えてしばらくの間は保健室登校。そうこうしながら事情説明、実況見分をしたけど私はどうしてこういうことになってしまったのか分からず。気が付いたらこうなってたという感じでした。
本当に感覚がまともじゃなかった。脅されたとしても普通はまともな判断が働くのに全く働いてなかった。それって今までの自分に価値を感じなかったからなのか、単純に怖かったからなのかその当時を思い出しても今は分からない。だけどそんなことが起こったのに全く自分のこととして捉えてなくて他人のことのように捉えていたことはよく覚えています。
でもこういう心や気持ちって高校のときに始まったことじゃなくて、小学生のときに殴られたり蹴られたり人格否定や褒めてもらえない、1人だけ角に追いやられたり何時間も無私されたときに、「これは私に起きていることじゃない」って思い込もうとしていたあのときと同じなんですよね。こうしなきゃ自分自身を全く保てなかった。
中学生のときは苦しすぎてリスカもしたし。他のことも試してたし。小学生は性格の暗い子、中学生はその延長で複数からイジメに合うし。人は人を利用するもの。だから私も人を利用したらいいんだって歪んだ認識に変わるし。そして高校生では婦女暴行。
自分自身のことなのに自分のことじゃないと置き換えることで自分の精神を保っていました。だから実況見分でこんな辛い目にあったっていう認識があるようであまりなく。本当にあったのか?嘘付いてないか?などと言われたり。幼い子供のときや小学生低学年のときは辛い現実を直視したくなくて、本能的に嘘をよく付いていました。そういうのをわざわざ持ち出してくる人もいました。
終わっちゃいないけど話しが進まず。何も進展なく。被害を受けた私もどこか他人の話しみたいに話すし、母は母で関わりたくないと話すし。警察に届けるならもっと様々なことが影響してくる。どうするか?と聞かれてそこで今回起きたこと全てを終わりにしました。
その後何やかんや収まらないけど収めながら何とか卒業することはできました
→続