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小説投稿20年、現在57敗中…

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全12回(2024年11月、最終更新)
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#小説投稿

小説投稿20年、現在57敗中…(⑫やけくそで、自虐ネタを 最終回)

肺に影があり、再検査で  数年前、健康診断を受けたとき、「肺に影があり、要再検査です」との通知がありました。 「肺がん」  すぐにその言葉が、頭を過ぎりました。数カ月前に、知り合いが肺がんで亡くなっていたからでした。もし肺がんだと診断されたとしたら、どうなるのか。  再検査の日まで、一週間――  もうアラカンだし、なにがあってもおかしくないかも。気のせいか頭も痛いように思えてきて、眠れない日々が続きました。  北海道がんセンターで再検査を受け、その結果を医者から

小説投稿20年、現在57敗中…(④隠れて執筆活動)

文章教室に通う  さて、2006年ごろに話題を戻します。  すでに41才となっていました。まっとうな就職も出来ず、アパート管理人の仕事などを細々とやりながら、図書館で小説を書いたり、小説の勉強のため、気に入った作家の文章を書き写したりしていました。  特に、素晴らしいと思ったのは、 「邂逅の森」(熊谷達也)でした。  東北のマタギの世界を描いた作品です。「熊谷先生」と心の内で呼ぶことにして、何度も読み返したり、写したりしながら、こんな作品を目指そうと意気込んでいまし

小説投稿20年、現在57敗中…(③マスコミ志望、全滅)

 ここで、なぜ私が、小説家になりたいと思ったのか、もっと過去を振り返ってみます。 (小説の構成で例えるなら、主人公の人物設定を描く回想シーンみたいなものです) 中学時代に小説冊子  まず、最初は、中学時代でした。  友達数人と小説冊子を作ったのです。その名も「高岡文庫」、高岡君が発起人だったからとの理由でした。有志5人ほどが、原稿用紙に書いた作品を、紐で閉じ、表紙をつけて、学校の図書館に勝手に置いただけでした。不定期で、第1号から第4号ぐらいまで出しました。  私が書

小説投稿20年、現在57敗中…(②ブラジルから帰国)

ブラジルから帰国  ブラジルに永住するつもりで、アパートも購入していたのですが、会社もクビになって、そのうえ査証の問題も発生しました。  その件に関しては、詳しくは下記HPを参照してもらえばわかりますが、要するに、永住ビザだったと思っていた査証が、そうでなかったらしいのです。取得当時に委託していた団体の手続きに問題があったみたいで、ブラジルではよくあることです。  で、新しい仕事も見つからないし、ライターと名乗っても仕事はないし、いろいろ検討した結果、帰国することにし

小説投稿20年、現在57敗中…(①会社をクビに)

現在、57敗中…  私が、小説家を目指して、本格的に投稿を始めたのが、いまから20年前の2004年。それから、年に2~3本のペースで投稿を続け、ついに20年もの歳月が過ぎてしまいました。受賞して小説家デビューすることを「勝ち」とするならば、通算57敗していることになります。  いったい何がいけないのか、どこで間違えているのか。これからどうすればよいのか。  来年還暦を迎えるにあたって、自分自身を振り返る意味でも、投稿歴に関する体験談を綴ってみたいと思いました。失敗から全