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旅行中に緊急入院!初来日の中国人に会いに行き、その後逆に励まされた話

急病人!夫からの電話

「急病人が出て入院することになったから、家には帰られへんわ!」

もう10年ほど前の出来事になります。夫から焦った声で電話がありました。以前夫はインセンティブ旅行の同行で、年2回、中国から約10人の中国人社員とともに帰国することがありました。日本の本社見学の後は、京都、東京の観光です。

東京ディズニーランドへ行く途中、上海の30代女性(ウェイさん)が突然倒れて救急車で運ばれました。検査の結果「急性糖尿病」だとか。
しかも数値が相当悪くなっているとのことで、緊急入院になりました。

その女性は具合が悪いのと、実家にあずけている4歳の娘さんの心配と、言葉が通じない外国での入院が重なり、精神が不安定になったそうです。

とにかく会おう!新幹線に飛び乗った私

当時の義母は足は弱ってきたものの、幸いまだ元気でした。
私が留守でも、認知症の舅の世話は1日2日なら何とかなりました。

「言葉がわからない外国で入院なんて、どれだけ心細いだろう!」
私は居ても立っても居られず、新幹線に乗ってお見舞いに行きました。


病室でのウェイさんとの出会い

「娘に会いたい!」
私が病室に入ると、ウェイさんは泣いていました。
(糖尿病のほうは、インシュリンを打ってからはだいぶ落ち着いていました)

彼女を励まそうと、私は中国語で一生懸命話をしました。

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何とか盛り上げようと、思いつきで、高校時代に失恋した元カレの話をしました。(その時夫は病室にいませんでしたので)

その元カレと、ウェイちゃんの上司の日本人男性が同じ高校だったと言うと、彼女は興味津々で聞いてくれました。

ウェイさん:「ご主人は2番目の彼氏だったのですか?」
たおたお:「お~!すごい質問するね~!そ、それは内緒…」
たおたお:「ウェイちゃん、上司に絶対に私の写真は見せないでね!高校時代から20キロも太ったから、恥ずかしくて会いたくないねん…!」
(と、関西弁では言っていませんが)

「たおたおさんは可愛いかったと言っておいてね」(#^.^#)
ウケました!ウェイさんが笑顔になりました!

そして翌日、私は一人で神保町へ行きました。
ウェイさんがファンだという台湾のアイドルの写真が載っている雑誌などを購入し、それを彼女に渡した後、涙のお別れをしました。


ウェイさんからのサプライズ!

それから数か月が過ぎ、もうインシュリン注射とは無縁になった頃、ウェイさんは、当時上海の事務所にいた夫の職場へ自転車でやってきたそうです。

大きな大きな額に入った彼女の手作りの刺繍作品(可愛らしいにゃんこ)が、夫の目に飛び込んできたそうです。

「これを奥さんのたおたおさんに渡してください!」
今のところは中国の夫の住まいに保管してもらっていますが、いつかその大作を家に飾ろうと思っています。

励ましのメッセージに涙

さらにその後、私が舅の介護で心身が疲弊しきっている時、
ウェイさんからウイチャットで励ましのメッセージが届きました。

「たおたお姉さん、お義父さんのお世話が大変だと聞きました。日本へ飛んで行ってお手伝いしたい気持ちでいっぱいです!」

「どうか体に気をつけて無理をしないようにしてくださいね。いつか上海で会いましょう!」

感激で涙が出ました。

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